勉強方法

【北辰・入試対策対策国語】作文攻略シリーズ2

水不足をため池作りで凌いできたが、稀に降る大雨の時はため池の水漏れに要注意。オリーブ名産、小豆島で有名な、香川県高松市在住の魁(さきがけ)です。

作文シリーズに第2弾は、埼玉県公立入試作文の「中身」についてです。

 

わかりやすく、具体的に、すぐ実行できる準備をお伝えします!

どこに何を書くか、「決まっている」のが埼玉の作文!

さて、実際の作文問題を前にした時、(ルールにしたがって1文字空けた後に)中学生の皆さんは、

 

何から書こう??

 

と迷ってため息をついたりしていませんか?

 

実は、作文の問題にはかなり細かく内容の指定がされています。

 

問題文の(注意)というところをよく読んでください。

 

読んでその通りにしないと得点できないし、不合格になります。(注意)には、段落の数、それぞれの段落に書く内容がはっきり書いてあります。

 

例えば、以下の通りです。

 

「第一段落には、表から読み取った内容を。第二段落には、第一段落に関連させた自分の体験を」

「第一段落には、自分の意見を。第二段落には、関連する自分の体験を」

 

これらを守って書き始めましょう。

 

県の採点基準には、段落の内容の指示通りに書けているかを評価するように明記されています。

 

段落の先頭から真っ先に上記の内容を書いてください。

 

会話に例えれば「即答」するイメージです。

 

「調子はどう?」と聞かれたら、「よく寝てないけど…元気です」ではなく、「元気です!(0.2秒)」

 

「カレーにする?スパゲティにする?」と聞かれたら、「昨日も麺類を食べたので…カレーで」ではなく、「カレーです!(0.2秒)」

 

まずはルールの通りに真っ先に書くことを意識してください

 

(注意)の内容を守るだけで、12点中6点減点を防ぐことができます。

 

壮大な内容は要らない。最短距離で書ききる。

大半の問題は、円グラフ、棒グラフなどの調査やアンケート結果を元にして出題されます。写真や新聞記事などの文章の引用が出るかもしれません。

 

その中で、「目立って書きやすいところ」を中心に作文してください。

 

次のような問題の場合、皆さんは何を選びますか。

 

『「春夏秋冬」から好きな季節を選び、あなたの体験を含めて作文しなさい。』

 

という問題があったら、皆さんは何を選びますか?

 

もちろん個人差があるので強制はできませんが、「夏」あるいは「冬」が圧倒的に書きやすいはずです。

 

ここで、不用意に「他の人が選ばない季節を…」と、狙う必要はありません。狙って苦労して書いても得点は増えません。

 

むしろネタ切れや、不自然な理由づけをしてしまって失敗する確率が上がるだけです。

 

短時間で、あなたがイメージして書きやすいように書くことが目的で、他の人が書けないような「スペシャルな作文」は求められていません。(スペシャル作文は高校に入学してから、思い切り長々と書いてください)

 

ついてもいいウソって知ってます?

次にあなたが困るのは、「自分の体験」を思い出したり、それを問題のテーマと結びつけることでしょう。

 

「こんな体験したことない」

「似たような経験ならあるけど…」

 

という悩みありませんか?かつて私もたくさん相談を受けました。

 

その都度私がアドバイスして、先輩たちが取り入れて作文を書けるようになったことがあります。

 

それは「いいウソはついてよい」というものです。

 

いいウソ?あなたは疑問に思うかもしれません。

 

悪いウソとは、つくことであなた以外の誰かが傷つくウソです。悪口や、勝手に他人が関わる出来事をねじ曲げることです。

 

では、いいウソとはなんでしょうか。

 

作文のテーマが「人助け」だったとします。

 

あいにく、あなたがナイーブで人助けをしたことがないとしたら、体験を書くのに困ってしまいますね?

 

そうしたら、心の中で「大人になったら人助けします!」と誓いながら、「先日、友人が忘れ物をして困っていたので…」「道に迷っている外国人の旅行者がいたので…」とフィクションの体験を書いてしまいましょう!

 

①人を傷つけないこと

②明らかにバレる内容でないこと(銀行強盗を素手で撃退した、学年1位をとった等)

③何より、この先このいいウソを活かして、成長しようと思うこと

 

がそろっていれば、受験生は許されます。

(もちろん調査が入ることはありません笑)

 

そして、本当の体験もいいウソも、たくさん作文の問題にチャレンジしていく中で、「使い回し」をしてもいいのです。

 

「部活動で皆で力を合わせて、大会に出場した」(優勝でなくても、負けていても大丈夫です)

 

この体験は、「力を合わせることの大切さ」「熱中したこと」「結果よりも努力が大事」など、多様な作文のネタに何度も使うことができます。

 

いいウソも使い回しもなしで、全てのテーマにピッタリとした体験をしたことがあればそれはカンペキなのですが、大人でもそんな人はなかなかいません。

 

「もう体験を使い切ってしまって…」と涙目で相談に来た先輩が実際にいました。

 

中学3年生までの経験から、一生懸命に作文のためのものを探してくれたから、困ってしまったんですね。

 

そこまで悩む前に、この記事の読者の皆さんには、自分の体験のネタの引き出しを増やすことと同時に、「いいウソ」「使い回し」をして、ストレス減の状態で作文をクリアしていくことをお勧めします。

次回、「もっとよい作文を楽に書くために気をつけること。今のあなたにできること」に続きます。

魁(さきがけ)

香川県高松市在住。埼玉時代に元塾長から師事を受ける。元塾教務部長で現在はエキスパート家庭教師& コック。

最近家の灯りにヤモリが寄ってきてキュート。

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