受験生になると、多くの模試を受けるようになります。埼玉県では、ほとんどの学生が北辰テストなどの模試を受けます。
模試では偏差値や志望校判定を知ることが出来ますが、多くの受験生が、それだけを目的とし、問題を解きっぱなしにしています。
これでは、模試効果を十分に得ることが出来ていません。模試で自分の弱点を把握し、復習することで学力を高めることが出来ます。模試は受けた後が大事なのです。
とはいっても、どのように模試の復習をすればよいかわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。そこで、この記事では模試の後の復習の仕方等について解説してきたいと思います。
復習の効果
模試を復習することで以下の効果を得ることが出来ます。
・弱点を確認できる
模試を解くだけで終わりにしてしまうと、どこが間違ったか、覚えていなかったかを確認することが出来ません。
復習することで、弱点を確認し、それを覚えなおすことで、受験に必要な知識がどんどん増えます。
・解き方を確認することが出来る
数学の難問の解き方をじっくり確認することが出来ます。解き方を確認することで、今後同じようなパターンの問題に出会ったとき、対応することが出来るでしょう。
一人の力では解けないときには、解説を見ながら問題に取りくんでみてください。
・着眼点を養うことが出来る
解説を読みながら、国語の文章問題や英語の長文問題を解きなおすことで、根拠の見つけ方等を身に付けることが出来ます。
正誤問題では、どういったように誤った選択肢が作られるかなどを確認することで、選択肢のアプローチも変わってきます。
結果正確性だけでなく、時短にもつながってきます。
復習方法
英語
(1)英文の精読
模試の英文を精読しましょう。模試の解答解説には、日本語訳も載っている場合が多いです。英単語や文法に注意して、自分の力で精読してください。
この際、わからない単語は辞書で調べたり、日本語訳を参考にしながら、文法も確認しましょう。
これで、語彙力と英文を日本語に訳す力が身につきます。
(2)答えの根拠を確認する
模試の復習をすることで、答えの根拠を見つける練習をすることができます。
正誤問題や記述の問題では、必ず本文に根拠が書いてあります。その根拠がどこに書いてあるかを確認しましょう。赤ペンなどで線を引いてみてください。
根拠を探す練習をしないと、本番でも答えを導くことは出来ません。
(3)並び替え問題の文法の復習
模試では並び替えの問題が出題されることが多いです。
並び替えの問題では、文法や構文などの知識が必要とされます。覚えているか覚えていないかのチェックは当然ですが、覚えていない場合はテキストや参考書でその文法を確認し、櫃世であれば類似問題などにもチャレンジしてください。
国語
(1)知識事項の確認
漢字・国文法・古典などの知識問題の知識について確認しましょう。
ここで確認した内容が入試に出題されるかもしれません。
(2)文章問題の解き直し(時間無制限)
模試は制限時間との戦いでもあります。時間に余裕があったら間違えていない問題や気が付けた問題があるでしょう。
そこで、模試終了後は時間を気にしないで文章問題を解き直して下さい。そこでは、しっかり根拠を探してください。本文に書かれている根拠や、選択肢で誤っている部分などを明確に解くようにしてください。
数学
(1)解法や公式の確認
解法や公式を覚えていなくて問題が解けなかったということもあると思います。
そうならないように、確認して覚えなおす必要があります。解説には、その問題で必要な解放や公式が載っています。
ノートにメモを取ったり、ワークを使い、類似問題を解いたりしながら、長期の記憶として留めておくようにしましょう。
(2)標準~応用レベル問題の復習
偏差値60以上を目指すのであれば、標準~応用レベルの問題にも対応していかないといけません。
難度の高い問題は、自力で考えてわからない場合、解説を読みながら答えを出すようにしてください。(それでもわからなかったら先生に聞いてください)
そして、その問題はコピーしてノートに貼り、再度解きなおせるようにしておきましょう。解き直しノートを作成してください。
そして、ちょっとたったころにもう一度解いてみてください。
覚えていたら、同じようなパターンの問題が出題されてもできるようになります。忘れていたらもう一度確認して、再チャレンジです。
理科社会
(1)すべての内容を確認する
答えの内容だけでなく、誤っている選択肢など、すべての内容が覚えているかどうかを確認します。
そこで覚えていないものは、教科書やテキストを確認し、簡単にノートにまとめていきましょう。確認ノートを作成しましょう。
これをすることによって、自分の覚えていない内容が明確になり、弱点克服の一歩となります。
ポイントはすべての選択肢をチェックすることです。確認できる内容が増えて、効果が高くなります。
(2)数日後に解きなおす
知識が定着したか確認します。また、再度アウトプットすることで長期記憶になります。
覚えていなかったものは、今度は暗記カードなどに書き出し、確認する機会を増やしましょう。
いつやるのがベスト?
出来るだけ記憶が鮮明のうちに取り組んだ方が効果的です。
出来るだけ、その日のうちにやりましょう。
しかし、上記の復習を丁寧に行うと、時間がかかります。そのため、課題の教科は出来るだけ早く、得意な教科は後日といったように分けて復習をしても良いでしょう。
模試は自分の苦手な場所を把握するための物でもあります。苦手な場所だという内容はすぐに、時間をかけて復習し、克服できるようにしましょう。