勉強方法

【古文対策】古文攻略シリーズその2【古文の4つのオチ】

香川県高松市で受験情報発信をしております、魁(さきがけ)です。埼玉時代に元塾長に大変お世話になった縁で、今回、寄稿します!

 

このシリーズでは入試や受験に向けた古文との接し方、攻略法を書いていきます。古文攻略シリーズその1【古文が勉強しづらい理由】はこちらをご覧ください。

 

前回の記事で、「古文はストレス」という古文好きの方にはお叱りを受けそうなお話しをしました。

 

私自身は古文好きです。ただし、好きなお子さんの方が圧倒的に少ないのが現実です。では、その苦手になりやすい古文のマイナスイメージをどう払拭するのかを一緒に考えていきましょう。

 

完ぺきな現代語訳は不要。大体訳すことからスタート!

1000年前の人物に共感して、古語を調べ、文の意味を理解するということは、ひょっとしたら英語を日本語に訳す勉強より難しいかもしれません

 

しかし、古文の研究者や趣味で古文が好きな人のように、隅から隅まで完ぺきに分析していく必要はありません。それがいいか悪いかの議論はここではしません。

 

ただし、「なんのために古文を学ぶか」「古文にどれくらいの時間を使えるのか」を真っ先に考えた時、「4つのオチ」を紹介して、それらを意識してもらうと分かりやすくなります。

 

その「4つのオチ」とは以下の通りです。

古文の「4つのオチ」

①学べる話

②ありがたい話

③センスのある話

④少し笑える話

 

皆さんは落語をご覧になりますか?

 

古典落語、新作落語などというグループ分けがあり、時には古典落語を現代風にアレンジして演じる…などという演目もあるようです。

 

今のお客さんが笑えるようにその都度リニューアルしていくわけです。

 

中学校で習う古文には、新しい情報が加わったり、斬新な新解釈が入ることはありません。「4つのオチ」で挙げたものを簡潔に説明しますと、以下のようになります。

①学べる話

成功や失敗の経験を通して、「今後は〜〜〜に気をつけよう!」といういわゆる教訓を得る話です。

 

無資源国である日本が、これほど世界から信頼される国として成長してこれたのは、先人の方々が昔からたくさんの教訓を残して、人材が育つきっかけを創ってくれたからだという事実からしても大切な話が多いです。

 

②ありがたい話

神様や仏様が、その力で正しい人を助け、悪い者を罰するという神秘的な話です。

 

現代語でしたら、話の途中で不思議な出来事があっても読み取ることはできますが、古語で表現されると意味がわからりづらくなったり、混乱するお子様もいます。(例えば、人が空を飛んだり、急に天気雨が変わったり、など)

 

マンガの昔話の感覚を持って読んでいきます。

③センスのある話

和歌や自然鑑賞などの感覚に優れた人物による話です。

 

話に出てきた物事を「掛け言葉」で歌にしていることもあります。昔はテレビもゲームもなかったので、ダジャレで楽しむのが常識だったというと共感はできずともイメージは少し湧くようですね。

 

明確なストーリー展開やメッセージがないこともあります。日記やブログに近い随筆もあります。

④少し笑える話

間抜けな登場人物が出てきて、笑える失敗を繰り広げる話です。

 

一番とっつきやすい文体であることが多いです。①②③に比べてやや出題されることが少なく、また、①②③と合体して話が進むこともあります。

 

清少納言の枕草子が載っている教科書を使っている学校もあるはずです。①〜④にもし分けるとするならどれでしょうか?

 

「季節の素晴らしさが詳しく書かれている」「宮廷の1年間の様子を、順に感想を書いている」という点から③と考えていいと思います。

まとめ

教科書や各種試験問題で扱う古文は、たくさん存在する古文の一部に過ぎません。

 

当然、内容は「教育に適しているもの」に限られるため、自然とオチも偏ってきます。

 

何を読んでいるのかわからない!というのが古文の問題文を見たときの一番のストレス源です。どのパターンかな?と4択で考えるだけで、考え方が整理整頓されていくはずです。ゴールがわかれば、なんとなく読めてしまうものもあります。

 

もし、想定を超えるユニークなオチの古文が出てきた場合、慌てる必要はありません。同じ問題を解いている他の中学生も一斉に困っていますので。条件は一緒ですからね。

 

魁(さきがけ)

香川県高松市在住。埼玉時代に元塾長から師事を受ける。元塾教務部長で現在はコック。
最近の悩みは、レシピに従うか、目分量で押し切るか。

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