勉強方法

1分からできる最高の復習方法

学校や塾の授業、入試や検定の勉強、なんとなくやみくもにやっていませんか。

 

あまり勉強してなさそうに見えるのに、テストでしっかり点数を取る人が周りにいると思いますが、そういった人は、陰でとてつもない量の努力をしているか、とても効率の良い勉強をしているかのどちらかです。

 

私はこれまで塾で10年以上学生に勉強を教えてきたのですが、意外とこの効率の良い、しかもとても簡単で短時間に済むコトをしていないのは驚きでした。しかも、とっても当たり前のことです。

 

その当たり前で、簡単なこととは何かというと、復習です。

 

この復習の仕方がみんな間違っていました。

 

多くの学生は、

 

「家に帰って問題を解きなおす」

 

とか

 

「ノートや教科書を見直す」

 

と答えます。

 

そうですね。間違ってはいないのですが、それ、やりますか?

 

問題を解く必要性がわかっていないので、問題は解かないでしょう。宿題だってなんで出すのと思っていますよね。そして、ノートは数秒ながめて終了。これでは、復習したとは言えません。

 

そこでこの記事では正しい復習方法をお伝えしたいと思います。

 

①復習とは思いだすこと

復習の目的は、記憶を定着させることです。学校や塾で勉強したことを覚えるために復習をするのです。

 

あなたは一週間前のランチで何を食べたか覚えていますか。ほとんどの人は覚えていないでしょう。なぜかというと、人間の脳は「重要な情報」は長期的な記憶として残し、「重要でない情報」は忘れるように作られているからです。

 

一週間前のランチのメニューは、生活をしていくうえで重要な情報ではありません。ランチのメニューを、記憶から引き出さなくても生活できるということです。

 

重要な情報とは、何度も脳から引き出す情報のことです。何度も引き出すことで、重要な情報となり、長期の記憶となっていくのです。

 

この、引き出すことが「思い出すこと」です。つまり「思い出すこと」が「復習」なのです。

 

ここを理解していない学生が多く、教科書をただ見るだけという行動に走ってしまいます。見ているのでは情報の入れているのであって、思い出しているのではありません。

 

だから記憶につながらないため、効果が薄いのです。

 

学生の皆さんには、この思い出すという意識を持って復習してほしいと思います。

 

②授業後の1分からできる復習

人間の記憶は、時間がたつにつれて、どんどん薄れていってしまいます。いわゆる忘却曲線といわれるものです。そのため、授業などで覚えた情報をできるだけ早く「重要な情報」に変えていく必要があります。

 

重要な情報に変えていくためには思い出しが必要だと、①でお伝えしました。

 

そこで、まずどこで思い出しをすると効果的かというと、授業直後です。

 

授業が終わる(もしくは終わりそう)タイミングで、「今日先生が覚えておきなさいと言ってたことは○○と■■で、こうやって説明したな」授業内容を思い出しましょう。

 

これだけで、その情報が脳にとどまる時間が数倍になります。1分で出来ます。

 

そして、これを家に帰ってから、週末、といった具合に、思い出すようにしてください。情報入力から2週間で3回以上思い出すと、長期記憶として残りやすくなると言われています。

 

これを参考に勉強計画を立ててもいいと思います。

 

③さらに効果を高めるために

②まででも十分に効果があるのですが、さらに効果を高める「思い出し」を紹介します。

 

それはアウトプットをすることです。頭の中で思い出すだけでなく、実際に頭の外に出してあげると、より長期記憶になりやすいと言われています。

 

具体的な方法は3つあります。

問題を解く

宿題が出る理由がここにあります。

 

問題を解くときには、やり方やルールなど学んだことを思い出しますよね。②でお伝えしたように、2週間で3回を目安に問題を解くと効果的です。

ノートに書きだす

授業で学んだことを、ノートに書きだしてみましょう。もちろん、授業で板書した内容や教科書を見ないでです。思い出しながら、「こんな勉強して、先生がここが重要だと言っていたなぁ」と思い出しながら、ノートにアウトプットしていきます。

 

問題を解くだけでは知識の偏りがあるので、全体的に思い出すことができるのでお勧めです。

人に説明する

他人の説明するのもとても効果があります。友達に教えるとき、どちらとも勉強にもなるというやつです。

 

ただこれは、教える対象がいて初めて出来るのでなかなか難しいと思います。保護者が手伝ってあげるということもできます。

 

以上の3つをうまく組み合わせると、かなり記憶は定着します。手や口を動かして覚えようとすると、運動神経を使います。この運動神経を使った記憶は、運動性記憶とよばれます

 

運動性記憶は、自転車の乗り方とかボールの投げ方などの様に、一度覚えたらかなり忘れにくいものとなります。そのため、運動神経を使って思い出しをすると、かなり効果のある復習となります。

 

まとめ

・思い出し心がける

・授業直後から思い出しをはじめる

・運動神経を使ってアウトプットしよう

この3つを意識して、普段の復習に取り組むとテスト前がとても楽になります。ぜひ、今日から実践してみてください。

 

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