勉強方法

正しい予習の解説【いらない予習やってませんか?】

予習は不要です。

 

誤った方法で予習をすると、ただの時間の無駄になり、成績はなかなか上がりません。

 

予習をすると、「授業を理解しやすくする」とか「わからない内容を把握できる」とか、逆に予習しないと「授業についていけなくなる」とか言われていますよね。

 

私は、子供たちに「予習しなさい」という指導は絶対にしませんでしたし、もし自分が生徒だったとしたら、そんなこと言われたら、なんて信頼できない先生なんだと思うでしょう。(学生の頃実際に思っていました笑)

 

塾講師歴の長い私から言わせてもらうと、成績のいい子も予習なんてほとんどしていません。

 

先ほど申し上げた通り、私は予習をしろと言ったことすらありません。それでも県内のトップ校に何十人も合格していきますし、学年トップだった生徒も何人もいます。

 

そもそも予習とは何でしょうか?それすらわかっていないのに、多くの先生たちは、とにかく「予習しなさい」というのです。

 

予習効果のウソ①そもそもそれは予習とよばない・・・

世間的に言う予習は2種類あります。自分で次の単元をあらかじめ学習すること。そして、主に英語の授業になりますが、授業を受けるための準備です。

 

この2種類の予習を混在させてしまうために、とりあえず予習をしなくてはいけないとなるのです。

 

英語の授業で、「単語を調べて本文を訳しなさい」と言われたことがありませんか。これは授業を受けるための準備です。

 

担当の先生が授業ではそこまで詳しくやらないから、あらかじめ調べてきなさいという指示です。(そのような指示を出さない先生もいます)

 

これを多くの先生は予習と言っていますが、これを予習とは呼びません宿題です。

 

先生はその宿題をやってあることを前提に授業を進めていくので、やっていかないと授業についていけなくなる可能性があります。やっていくべきだと思います。(それでも必要ない場合もありますが)

 

しかし、もう1つの自分で次の単元をあらかじめ学習することは不要です。

 

また、ここで注意してほしいのは、塾で先行して勉強を進めている予習は別です。この予習はとても効果があります。

 

あくまで、自主学習の予習になります。

予習効果のウソ②コスパが悪い

予め勉強する内容を調べてから授業を受ける。このことに何の意味があるのでしょう。

 

はっきり言って授業で初めて学んだとしても、学習効果は変わりません。(数千人の学生を担当してきましたが、予習しないでも偏差値をあげていく学生を数千人見ています。)

 

それなのに、予習する時間を設けるのは、コスパが悪すぎます。予習の時間を復習の時間に充てた方が、学習効果は10倍です

 

そして、勉強が苦手な子供に、はじめてみる内容を自分だけの力で理解できるでしょうか

 

次の単元を見ても、何が書いてあるのか全く理解できず、いたずらにい時間が過ぎていくだけです。そして、自分には勉強の才能がないと、自信を失うだけです。

 

そう、予習ができるのは、勉強を得意とする子供だけです。詳しくは次の③それができれば先生なんていらないで解説します。

 

勉強が好きではない子供こそ、予習に手を付けるべきではありません。

 

予習効果のウソ③それができれば先生なんていらない

理想とする予習ができていれば、先生なんかいりません。そして、期待するレベルでなければ、予習は時間の無駄です。

 

「自分のわからないところを把握して授業を受けるとができる」や「予習をしておけば学校の授業が理解しやすい」ともあります。

 

わからないところが把握できるということは、それ以外はわかったということです。理解しやすいということは、ある程度理解したということです。

 

例えば、「今日は現在進行形の勉強をするのかぁ、形はbe動詞+~ingで、訳は~しているとなるのかぁ、それで英文は・・・ふむふむ。」ということなのでしょう。

 

はっきり言ってここまでできていれば、先生はやることがありません。プリント渡してテストするだけです。

 

②でも触れましたが、こういった予習ができるのは、一握りの勉強が得意な子供だけです。

 

こういった子供がたくさんいたら先生は必要なくなります。やはり、多くの子供に予習の効果を期待するのは厳しいと思われます。

 

1分でだれでもできる最高の予習

それでも予習したいという方に、誰でも1分でできる予習の方法をお伝えします。そしてこの予習が最も効果があります。

 

それは、ただの予想です。

 

内容を見て理解するのではありません。自分がわからないことを発見するのではありません。教科書見て、こんな感じかなぁ~と予想するだけで構いません。

 

えっ、それだけ?と思った方、多いのではないでしょうか。

 

実はこれには、脳科学的な要素が関係しています。

 

実際の内容が予想と反する場合、「違った」というストレスが、脳を刺激し、記憶が定着しやすくなります。また、予想とあっていた場合、「合ってた」という達成感を得て、これもまた脳を刺激します。

 

予想する→裏切られる→脳に残りやすい

予想する→合っていた快感→脳に残りやすい

 

これは、時間もかからないし、勉強の得手不得手も関係ありません。気が向いたときにやってみてください。

 

まとめ

いろいろ、予習について述べてきましたが、一番言いたいことは、復習が大事ということです。結局勉強したことを覚えて使えるようにすることが一番重要です。

 

そのためには復習しないといけません。人間一発で覚えて使えるようになることはありません。ということで、復習についての記事もあるの、ぜひそちらを参考にしていただきたいなと思います。↓

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