学習塾代が過去最高!?
学習塾への家計支出が増えている。文部科学省が21日にまとめた2021年度の「子供の学習費調査」によると、公立小学生の年間の塾代は平均8万円を超え、前回調査の18年度の1.5倍だった。新型コロナウイルスの影響で休校が相次ぐ中、遠隔による学習支援が比較的手厚い私立学校の人気が高まったことが背景にあるとみられる。
引用記事は小学生の内容だが、記事中のグラフを見てみると公立中学校の塾の費用も増えていることがわかります。
もう一つ文部科学省のデータをご覧ください。
学年 | 学習費総額(円) |
中学1年生 | 531,544 |
中学2年生 | 443,848 |
中学3年生 | 640,925 |
これは、給食費や学校教育で必要なお金も含まれています。
私が働いていた塾で中学3年生が1年間にかかるおおよその費用を紹介します。
埼玉県中規模塾で(集団形式)は、5科目受講して、夏期講習、冬期講習も受講すると、100万〜120万円くらいになります。
全国展開する大手塾(集団形式)は、上と同じ条件で130万〜150万円くらいです。
※クラスや追加講座で多少異なるので幅を持たせています。
個別指導塾になるとさらに高くなります。
ネットにある「塾代が高く困っている」「塾に通わせられない」という意見もわかります。
前提として経済的に余裕があるご家庭は、子供の将来のため、塾に預けることをお勧めします。先生の良さ、問題を解く上での塾技やモチベーション向上の話術、受験対策の充実度、学習環境の良さ、どれも一流の塾はあります。そういった塾に預けると本当に成績は上がります。
ただ、20年近く塾で働いてきた筆者から言わせてもらうと、本当にお金を払う価値と、そうではない塾もあります。正直いうと、大手塾で働いていた時は、自分の力では「ここでは成績上げられないな・・・」と思いました。(そう思い転職をしました)
しかし、近くに一流の塾がない(大手ということではありません。大手でもダメな塾はあります)、経済的に余裕がないという人かとお思います。あれだけお金がかかるわけですから。
そこで、今回は塾に行かない勉強の仕方を紹介したいと思います。
毎日定期テストに向けた勉強
まず何をやったら良いか、それは毎日定期テスト対策です。
定期テスト対策は塾がなくても出来ます。
教科書の音読、ノートまとめ、ワーク学習、単語や語句の暗記を繰り返します。また、わからない事は学校の先生に質問して解決することができます。
また、定期テストの点数が取れると内申点が上がります。内申点が高ければ、私立高校の入試でも公立高校の入試でも有利なことが多いです。塾で得点力を稼ぐ勉強があまりできないのであれば、学校の定期テストに力を入れて差をつけておきましょう。
定期テストの方法は別の記事でまとめています。
模試対策は?過去問題演習しかない?
模試対策で出来る事は、過去問題演習と類似問題演習です。学校では模試対策や受験問題対策をしてくれないので、塾に通わない以上は自力でやらなくてはいけません。
説明やテクニックを身につけるのは苦労します。勉強方法やいくつかの解法テクニックはこのブログでも紹介しているので参考にしてください。
文字情報でけじゃなくて、直接指導してもらってわかりやすかったという声もたくさんいただきました。(以前は特別に当ブログ運営者によるオンライン授業を実施していました。現在停止中。)
音声や動きがあったほうがわかりやすいという事ですよね。
そこで、試してほしいのは「スタディサプリ」です。「なんか信用できないなぁ」という声もよく聞きますが、一度試してみるといいと思います。
各都道府県の受験問題対策講座があるので、それが模試対策として使えます。時期によって未学習単元があるというデメリットもありますが、勉強になることが多いです。
何より、安いので違うなと思ったすぐ止めることができます。あまり推しすぎると関係者かと思われるかもしれないのでこれくらいで。詳細を知りたい人はリンク貼っておいたので、公式サイトをご覧ください。
公式サイトはこちらから→スタサプ
勉強が苦手な人は家庭教師を
最低限の出費許されるのであれば、数学だけでも家庭教師を依頼するといいです。
問題をどうやって解くのかを教えてもらうだけオッケーです。説明は上手くなくても、モチベーションを上げてくれなくてもいいです。やり方をコピーする意識で授業を受けてください。
もちろん一流のプロの家庭教師に出会えたらラッキーです。
またかと思われるかもしれませんが、、、先ほど紹介したスタディサプリを試してみるものありだと思います。問題の解き方や、考え方、テクニックを動画で何度も学ぶことができます。理解できない時は、繰り返しみたり、保護者と一緒に見て一緒に勉強してみたりするといいですよ。
暗記をコツコツ行う
塾では漢字テストや英単語テストを実施しているところがほとんどです。
そのため、余程記憶力がいい人以外は、ここで差がつきます。英単語や漢字、理科社会の重要語句、国文法など暗記をコツコツ続けてください。
塾のテキストがなくても暗記はできます。市販の英単語集や一問一答を使って、できれば毎日(毎週でも)行うようにしましょう。
保護者の協力が必要
塾の良さの一つとして学習環境が挙げられます。
自宅で環境を作るには保護者の力が不可欠です。テレビの音がうるさかったり、兄弟姉妹が邪魔をしてしまったりすると勉強に集中することができません。
勉強部屋を作ってあげたり、集中する時間をもうけてあげたり、時には問題を出してあげたりしながら勉強に協力してあげてください。
まとめ
塾代が高すぎて塾に通えない、通いたくないという人は、生活もあるので無理をする必要はありません。ただし、それで今後後悔をするような事はあって欲しくないなと思います。
ぜひこの記事を参考にして、出来ることに取り組んで、有意義な受験にしてください。
また、繰り返しになりますが、一流の塾はあります。塾が通える人は、人生を変えるような塾や家庭教師と出会えることを祈っていいます。