埼玉県の高校入試では、北辰テストの受験が必須と言っても過言ありません。
私立入試に使用したり、算出される偏差値から志望校を検討します。
その際に使用するのは個人成績票です。
受験2週間後に個人成績票が自宅に返却されます。
その成績表には、成績(得点、偏差値)、志望校判定、成績から考えられる学校、学習のアドバイスなどが記載されています。
詳しくは北辰テストのホームページをご確認ください。https://www.hokushin-t.jp/test/kekka/kekka.html
さて、個人成績票の扱い方が学習のレベル、成績の上昇を大きく左右しますが、多くの方がそのこと知りません。
きっと、最も気になるのが偏差値でしょう。高かったら嬉しいでしょうし、引くかったら落ち込むでしょう。そして偏差値を見て、個人成績標はもう見なくなってしまいます。しかし、これは入試ではありません。
北辰テストは模試ですから、このテストを次にいかせるようにしたいところです。
そこで今回は北辰テストの個人成績票返却後の後に、やるべきことをお伝えしたいと思います。
正答率を確認する
個人成績票には、各教科・各問題の正答率を載せています。
これを見ると、他の受験生の学力と自分の力の状況がわかります。
そしてこの正答率をもとに勉強するべき内容とその順序を決めていきます。
いくつかの例を使って説明していきます。
正答率が高い問題(グラフだと上の方)を、多く間違えている場合。
これは完全に基礎学力が足りていないことを意味しています。
この場合必要なのは、基本的な問題の解き方を身に付けることと、それらを練習することです。比較的簡単な問題集を購入し、次回の北辰テストまでに練習を積みましょう。
第一志望校の正答率を使う場合。
この正答率のグラフの良いところは、第一志望の正答率も載せているところです。
この正答率から、第一志望の生徒間の自分のレベルの把握し、同じ学校を第一志望としている生徒の中で差をつけることが出来ます。
まずは、その学校を志望している生徒の平均的な問題(正答率50%)がクリアできているか確認しましょう。クリアできていない場合は、今後この問題を必ず正解できるように勉強を進めましょう。
本来であれば基礎から勉強するべきですが、志望校合格を意識するなら、正答率50%の問題を早期から対策しましょう。これらの問題が出来ていないと、志望校合格は厳しくなります。
具体的には、類似問題をたくさん練習しつつ、基礎知識を身につけていくと良いです。過去問題や実践練習の問題に取り組みましょう。
次に、第一志望の正答率30%~50%の問題です。志望校のレベルにもよりますが、ここが出来るようになると合格圏や安全圏に近づきます。標準問題や応用問題レベルの問題が多くなるため、簡単ではありません。
これも類似問題への取り組みが効果的です。過去問題や、同じレベルの問題を扱っている総合問題集などを使って勉強します。
しかし、難易度が高いので、自分一人の力だけでは対応できないこともあります、その場合は、学校の先生に教えたもらったり、塾や家庭教師で重点的に対策してもらってください。
正答率の低い問題(10%以下)を対応したい場合。
正答率が低い問題ということは、ほとんどの受験生ができなかった問題です。つまり、それは難問か悪問である可能性があります。ですから、これらの問題にはあまり時間はかけずに、学校や塾の先生に聞いて対応すると良いでしょう。
以上のように正答率は、勉強の指針を示しています。ぜひ、正答率まで見るようにしてください。
勉強の戦略を立てる
自分の苦手教科やもっと伸ばせる教科は何か、どういった問題を出来るようにすればよいのか、などを考えたほうが効率よく成績を上がることが出来ます。
例えば、数学が苦手と言って基礎問題を練習すると言っても、正負の計算や文字式を繰り返すだけでは点数は上がりません。大問1の反復練習でパターンを身に付けて、得点できる問題を増やして成績を上げる方法をとった方が簡単に成績が上がります。
また、5科目の総合偏差値が上がればよいので、英語国語数学だけでなく、理科社会の勉強に取り組まなくてはいけません。
むしろ、理科社会の勉強時間を増やした方が、5科総合偏差値は上がりやすいでしょう。
こういったように、やみくもに勉強をするのではなく、戦略的に勉強をした方が負担も少なく済みます。自分の成績を分析して勉強の戦略を立ててみてください。
上手く戦略が立てられない、よくわからないという人は塾の先生などの専門家に相談してみてください。
私も有料ではありますが、受験コンサルタントを行っています。相談する人がいないという人はご相談ください。
今回の成績から見えてくる学校を確認する
今回の成績から見えてくる学校を確認することによって、志望校として検討する学校の幅が広がると思います。
志望校選びで悩む人少なくないので、ここをきっかけとして高校を選択していくのはありですよね。
また、難しいと思っていた学校が、頑張り次第で手に届く位置にいたり、合格圏にいたりして、モチベーションの向上にも役立ちます。
志望校判定は今回の志望状況で順位を確認
志望校判定は合格の可能性が高い順に、安全圏(A3~A1)、合格圏(B3~B1)、努力圏(C3~C1)、要検討(D)の10段階で表示されます。
これも参考になりますが、同時に確認していただきたいのは、その学校を志望している生徒の中で、自分の成績の順位です。この順位が、入試の合格者数の定員の数より良くなれば合格の可能性が高いということになります。
また、順位は変動もあるため、次は100番以内に入るなど目標にしやすいです。
最後に
色々な分析ができる北辰テストの個人成績票です。
偏差値だけを見て満足するのではなく、それ以外の情報にも目を向けていただくと、より効果的に勉強を進めることができると思います。
また、北辰テストで高得点を取るには過去問題を使った特別な対策などが欠かせません。
北辰テストの勉強の仕方もいかにまとめているので合わせてご覧ください。
北辰テストのための勉強方法のまとめはコチラ↓
https://panchi1104.com/category/hokusintesuto/