勉強方法

【北辰テスト国語】出題傾向と対策

この記事では、北辰テストの国語の傾向と対策について解説します。

 

北辰テストを受けてはみたけど、どのように勉強すればいいのか分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

 

実際に、何をどのように対策すればよいかという相談もよく受けます。

 

既に北辰テストを受けた人も、これから受けるという人も、まずは北辰テストの傾向を知ると良いです。

 

そしてここで説明する対策を行うことで、効果的な学習を行うことが出来ます。

 

出題範囲:国語の対策は難しい?

北辰テストは、基本的には埼玉県の公立入試と同じような問題形式になっています。そのため、北辰テスト対策がそのまま入試対策になります。

 

どの教科にも共通していることですが、一つだけ国語にはほかの教科と異なる点があります。

 

それは出題範囲です。

 

みなさんは、北辰テストの公式HPできちんと出題範囲を確認してからテストに臨んでいますか?

 

ぶっつけ本番でテストを受けていると、思うような結果は残せませんので、毎回確認するようにしましょう。

 

と言っても、基本的に出題範囲は1、2年生の内容+現在習っているところなので、1、2年生の内容を忘れていなければ、あとはタイムリーな問題が出ると思っておけば良いです。

 

習ってない問題が出ることはほとんどありません。
(学校ごとに進度は異なるので、確認して下さい。)

 

例えば、数字の出題範囲ですと

 

第2回(6/17実施)は

1・2年全範囲、及び3年の下範囲

○東書P.37まで ○啓林P.39まで

 

第3回(7/15実施)は

1・2年全範囲、及び3年の下範囲

○東書P.65まで ○啓林P.63まで

となっていて、進度に沿って徐々に範囲が広がっていますね。

 

しかし、国語の出題範囲を確認してみると

 

第2回は

○文学的文章 ○説明的文章 ○古文 ○漢字・語句・文法など ○課題作文

 

第3回も

○文学的文章 ○説明的文章 ○古文 ○漢字・語句・文法など ○課題作文

 

となっています。なんと、国語の出題範囲は1年を通してみても、一切変わることがありません。

 

そのため、国語は5教科の中でも対策しづらい教科だと言っても過言ではないでしょう。

 

だからといって手の打ちようがないというわけではありませんので、がっかりしないでくださいね。

出題傾向

次に大問ごとにどのような問題が出てくるか、大まかに確認してみます。

 

大問1:文学的文章

大問1では、比較的読みやすい物語・小説などの文学的文章が出題されます。読みやすい一方で、心情理解や情景描写の読み取りに苦労する人も多いと思われます。

出題形式としては、記号選択問題、穴埋め問題、記述問題、などがあります。
配点は25点です。

 

大問2:漢字・語句・文法

大問2では、漢字の読み・書きが5問(各2点)、文法や慣用句、四字熟語などの問題が4問(各3点)出題されます。幅広い知識が問われるところです。
配点は23点となっています。

 

大問3:説明的文章

大問3では、苦手意識をもってる人が多い説明文や評論文などの説明的文章が出題されます。専門的で分かりづらい話だと感じる人もいるかと思います。

出題形式は、文学的文章とほぼ変わりません。配点も文学的文章と同様25点です。

 

大問4:古文

大問4では、短めの古文を読み、記号選択問題や記述問題、現代かなづかいを答える問題が出題されます。配点は12点です。

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大問5:作文

大問5では、設けられたテーマに沿った作文を書きます。配点は16点です。
作文に関しては、コチラの記事もぜひ参考にしてみて下さい。

【北辰対策国語】国語で満点の作文を書く方法

以上が、国語の出題傾向です。この出題傾向は今のところ変わらなそうなので、参考にしてください。

 

対策・勉強法

ここからは具体的な北辰テスト対策について解説します。

過去問を解こう

既に述べたように出題範囲が広い国語の対策を講じるのは難しいことです。

 

しかし、北辰テストの出題形式(問いの形式)はある程度パターン化されていますので、過去問を解くことでそのパターンに慣れていくことが大切です。

 

読解力は一朝一夕で身につくものではありませんので、過去問を解く努力を惜しんではいけません。

 

時間をはかろう

北辰テストは一科目50分(理科、社会は40分)という時間制限があります。

 

この限られた時間の中で、全ての問題を解き終えるためには、過去問を解く時から時間を意識する必要があります。また、タイマーを使って問題を解くことで、ダラダラ勉強をすることがなくなり、集中力もアップします。

 

解く順番を考えよう

過去問を何度か解くことで、北辰テストのレベルや傾向を理解することができたら、次は自分に合った解く順番を考えてみましょう。

 

北辰テストを受ける人の中には、「古文(第4問)は得意なのに説明的文章(第3問)に時間をかけすぎてしまい最後まで解けなかった…。」とか、「作文を半分くらいしか書けなかった…」という人が結構います。

 

本当だったら取れるはずだった点数を落とすのは非常にもったいないことです。

 

上でも書いたように、北辰の出題傾向(出題される問題の順番)は今のところ変わりませんので、限られた時間の中で効率よく得点を取るために、自分に合った解く順番を考えてみましょう。

 

ここで、まずは私がオススメしたい順番を紹介したいと思います。

1.第5問:作文

2.第2問:漢字・語句・文法

3.第1問:文学的文章or第4問:古文

4.第1問:文学的文章or第4問:古文

5.第3問:説明的文章

 

この順番は国語が苦手な人向けです。文章を読むのが嫌いという人は、ぜひこの順番にしてみてください。

 

問題を解く順番には3つポイントがあります。

 

①作文をまず書くこと
これは、国語の得意・不得意に関わらず、皆さんにぜひ実践してみてほしいやり方です。な作文を先に書くメリットはこちらです。

 

・誰でも書ける
国語が苦手でも、作文が全く書けない!ということはないと思いますので、書いてみましょう。

 

・配点が高い(16点)

 

・書けていないと点が入らない場合もある
作文には、文字数の指定があります。最後に慌てて作文を書くと文字数が条件を満たさないままになり、点が入らないか、大幅な減点になりますので最初に書いてしまいましょう。

 

・ライバルを焦らせる効果がある
最初に作文をカリカリ書くことで、文章から解き始めている周りの人は焦ります。
(迷惑にならないように心がけて下さいね)

 

以上が作文を最初に解いてほしい理由です。

 

②作文以降は…
作文を無事に書き終えたら、あと残りの問題の解く順番は好みで良いと思います。

 

私のオススメは、先に第2問をささっと解いてしまうことです。あとは文章を解くだけという状態にしておくと焦らず目の前の問題に集中できると思います。

 

③ただし…
オススメした順番はあくまで参考です。人によっては、どうしても作文が全然書けないという人や、文章を先に終わらせたいという人もいると思います。自分に合った方法を見つけるには、過去問を解いて自分にあったやり方を探していくことが大切です。

さいごに

いかがでしたか。

 

ひたすら知識を詰め込むだけの勉強をするのではなく、自分の得意・不得意を理解した上で、力が最大限発揮できるように工夫するのも勉強です。

 

少しでも、皆さんの中で国語の北辰テスト対策のイメージがわけば幸いです。