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【志望校決め方】相談内容まとめ

2学期にもなると、そろそろ志望校も本格的に決めていかなくてはいけません。塾や学校でも面談がありますね。

初めから目標を持って勉強に取り組む人も多いのですが、なかなか志望校を決められずに困っている人や、保護者と子供の志望校のギャップがあって言い合いになってしまったりする人もいます。

そこで今回は志望校を決める際、どんな相談を受けたか、そのご家庭と子供はどういった進路を取ったかなど紹介したいと思います。

行きたい学校がない!

「どこでも良い」や「行きたい学校がない」とおっしゃる子供は少なくありません。それに対して、保護者も「あなたのことなんだから決めなさいよ!」といったように面談で揉めることも・・・。

さて、解決策は簡単です。

偏差値や内申点を見て決めて仮で決めてしまいます

実は偏差値が70越えでもない限り、選べる学校は多くありません。公立高校であれば、偏差値55くらいの成績だったら学力相応、挑戦、安全圏、全て合わせても5〜6校です。

私立高校もちょうど確約が取れる学校と考えれば、そんなに多くはありません。その学校の確約を取ってしまいます。

選択肢がそこまで多くないので、決められないという可能性もあります。そのため、もう決めてしまうと良いでしょう。仮で。

そしていざ受験するとなったときは、どこかしら決めなくてはいけないのです。

ただ、仮でも決めておかないと、私立高校の確約など受験直前では間に合わないものがあります。「迷っているから後回しにする」という事は避けて、11月くらいには仮で決めておくことが大事です。

もちろん、2学期の内申点で決めていた学校が変更することもあるかもしれません。しかし、それは前向きな変更でしょうから、良いことですよね。

この考え方で受験した子供たちを多く見ています。決められないけど、いつかは決めなくてはいけないことなので、なんだかんだ言って(保護者と揉めながらも)決めていきます。

自分(うちの子)にはどの学校が合いますか?

これは正直わかりません。子供の性格や学校の特色を100%理解しているわけではありませんし、先生や友達との出会いもあります、相性まではわかりません。

前向きに高校受験に取り組んだのに高校を辞めてしまう子供もいます。「ここがあってますよね〜」などそんな無責任なこと口が裂けても言えません・・・。

この相談を受けたとき、まずは偏差値的に可能性のある学校をお伝えします。そして次に、私立高校と公立高校の違いを説明します。最後に大まかな学校の特徴を話します。

後は、直接学校の説明会などに行ってもらって、学校を直接見て、そこの学校の先生の話を聞いてどう思うかです。卒業後のイメージもすると良いですよと付け加えもします。

こういったようにお答えしています。

別学(男子校・女子校)は嫌だ

最近別学も少なくなってきましたね。

共学が良かったり別学が良かったり、人それぞれです。そこを無理やり説得して変えさせるつもりはありません。

ただ、別学に行った子供は「めっちゃ楽しかった!!」とよく言います。

別学だから楽しいこと、共学だから楽しいこと、それぞれ良さがあります。可能性があるのであれば、いろいろな人の話を聞いてみると良いのではないでしょうか。

思わぬ出会いがあるかもしれません。もちろん、共学が嫌だという人も同じです。

成績がギリギリで入学したら勉強についていけますか?

これも、わかりません。申し訳ございません。中学校の勉強と高校の勉強は異なりますし、高校生になって変わる人はたくさんいます。

もちろん、学力に余裕がある方が上位をキープしやすい思います。しかし、学力にゆとりがあっても、高校で勉強しないと成績は一気に下がります。偏差値が10くらい違いがある学校だったら勉強しなくてもキープできるかもしれませんが、本当にその選択をとりますか?

偏差値の高い高校に入って、周りに食らいついていこうとしたのか、大学受験に成功した子供はたくさん見てきました。

学校でゆとりを持ちたいのかだけではなく、卒業後どうなっていたいのかを考えてみてください。

※「ゆとりを持って勉強して指定校推薦を狙う」という考えもありますが、定期テストで良い成績を取り続けるという壁があることも忘れないでください。また、偏差値が低くなるほど指定校推薦の数は減っていきます。そんな簡単なことじゃないということですね。

今の学力でこの志望校は無謀ですか?

無謀かどうかはまだわかりません。目標があるのであれば、そこを目指して戦略的に頑張るべきだと思います。

しかし、周りが見えなくなってはいけません。

偏差値や内申点の伸び、過去問題を解いて何点ぐらい取れるのか。その高校のボーダーを越すことができるのかを、分析した上で最終決定をしましょう。

最終決定の前に、第一志望を受けない場合もあることを考え、第二志望、第三志望も見ておく必要があります。

 

まとめ

継続的に相談内容は増やしていきたいと思います。

志望校が決まらなくても、最低限の行動をしておかないと後で後悔をします。いくら、いきたい高校がなくても、偏差値の合う高校の説明会に参加したり、受験情報を仕入れる事は忘れないでください。

そして、基本的には偏差値や内申点で受かる学校は想定できます。

その中で、自分の偏差値に近い、もしくはちょっと余裕を持つ学校が受験校になりやすいです。考える時間も必要ですが、勉強を積み重ねていくことも大事です。

今やらなくてはいけないことを、コツコツやり続けましょう。

 

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