結論から申し上げると、漢字検定(以下漢検)を受けると、いいことがたくさんあります。
まだ受検したことない人、受けようか迷っている人は、ぜひ受けてみてください!
この記事を書いた人
大学卒業後に埼玉県の中小規模の塾に就職し、勉強方法や受験のシステムを学ぶ。2年後には校舎の責任者を任され、3年後は最年少で統括部長に就任(校舎責任者も兼任)。新規出店や広報や人事の仕事もこなしながら、自校舎の合格実績と売り上げは会社トップを独占。
全国規模の大手企業の塾にスカウトされ転職。いきなり、大規模校舎の責任者(いわゆる教室長)を任される。それも、前任者が鬱でやめた後のゴタゴタ校舎・・・。なんとかその校舎の軌道を戻して退職。
10年以上塾の仕事に携わり、現在は別の仕事(塾の仕事ではない)をする。
目次
漢検を受けるメリット
国語力の向上
漢検を受けることによって、たくさんの漢字を覚えます。当然、漢字の知識が増えて、学校の漢字テストがどんどん出来る様になっていくでしょう。もちろん、入試問題や模試でも漢字は出題されます。漢字は知っていれば書ける安定した得点になるので、とても重宝した力になります。
しかし、漢字を覚えるということは、単に漢字テストに強くなるという効果だけではありません。
漢字を覚えることによって、語彙力が強化されます。知らない言葉が多いと文章を正確に読むことが出来ません。語彙力は国語力の土台となります。つまり、漢字を覚えることが国語の勉強の土台作りと言えます。
勉強のきっかけづくり
漢字の勉強は学校でも取り組んでいるので、比較的取り組みやすいです。
家庭学習をするとなった時、数学の問題集や英単語の暗記よりも漢字の練習を覚える方を選ぶ子供は多いです。そして、検定という目にわかる結果が待っているので、ただの家庭学習よりモチベーションが維持しやすいです。
「塾の宿題+漢検の勉強」「毎晩漢検の勉強10分」など、勉強の習慣を作り、そこから普段の勉強につなげることが出来ます。
きっかけづくりとしてとても有効なのが漢検です。
入試での加点がある
公立高校と私立高校の入試で加点があります。どれくらいの加点があるかは、地域や学校によって異なります。
埼玉県の入試の加点についてはこちらで詳しく説明しています。
少なくても、どの学校を受けるとなっても有利になることは間違いありません。1点や2点を争うのが入試です。ここで前もって点数が取れると分かっているので、検定に取り組まないともったいないですよね。
ただし、中学3年生になって検定だけにこだわるのは危険です。早いうちから取り組むのがベターです。漢字の勉強の良いところは先取り勉強がしやすいところです。中学2年生で3球を目指して勉強しても良いわけですね。
入試で有利になることを目指すのならば、準2級を目指してください。
漢検の勉強の仕方
過去問題(問題集)を繰り返し解く
漢字勉強は暗記です。暗記に必要なことは、繰り返しです。一時的の覚える→忘れる→覚えるの繰り返しです。そのため、同じ問題集を繰り返し解いて、完璧な一冊に仕上げましょう。
暗記の仕方はこちら
そして、それが2〜3冊できれば、合格する力が身についていると言えます。
スキマ時間を使う
漢字の勉強は、勉強のきっかけとしても使えますが、スキマ時間にちょっとずつコツコツやることもオススメです。
覚えられない漢字をカードに書き出しておいてそれを夕食後に確認したり、寝る前に10個漢字練習をしたり、勉強の休憩として漢字を書いたり、数や時間で区切りやすいので、スキマ時間にやりやすい勉強です。
ぜひ活用してください。
オススメ参考書
一つ目は過去問題集です。過去問題集はいくつかの過去問題が収録されているので、全ての回を完璧に仕上げることができれば、だいぶ合格点に近づくことが出来ます。
初めは解けない問題もあるでしょうから、それをカードやノートに抜き出し、それだけを覚えます。そして数日後もう一度過去問題を解きます。そしてまだ覚えていない問題を抜き出します。これを全て完璧になるまで繰り返します。
次は問題集です。
基本的に旺文社から出ている「でる順×分野別漢検問題集」が使いやすいです。デ―タ分析に基づき3段階の「でる順」に分けています。さらに、「読み」「書き取り」など分野ごとに構成されているので、苦手分野を集中的に対策するなど効率的に学習できます。
漢検各級のレベル
級 | 程度 |
10級 | 小学校1年生修了 |
9級 | 小学校2年生修了 |
8級 | 小学校3年生修了 |
7級 | 小学校4年生修了 |
6級 | 小学校5年生修了 |
5級 | 小学校6年生修了 |
4級 | 中学校在学 |
3級 | 中学校卒業 |
準2級 | 高校在学 |
2級 | 高校卒業・大学・一般 |
準1級 | 大学・一般 |
1級 | 大学・一般 |
高校入試では3〜準2級を加点する学校が多いです。偏差値の高い学校は、2級の加点もあります。
まとめ
漢検が中学生にとって勉強するメリットがたくさんあることがお分かり頂けましたでしょうか。
漢字は長い目で計画的に勉強することが大事です。スキマ時間を使ったり、できるだけ早くから取り組んだり、夏休みや冬休みなどを利用して勉強してみたりしてください。