目次
学校選択問題とは
2017年度入試から埼玉県の公立高校の入試では、学力検査問題という比較的取り組みやすい問題と、学校選択問題という難易度の高い問題の二つが採用されています。
学校によって受験者の学力は異なります。そのためより正確で、ギャップのない入試にするために、このような制度が取られるようになりました。
基本は学力検査問題を使うのですが、勉強が得意な子どもたちの間にも得点の差がつくように、学校選択問題という難しいタイプの問題を作りました。
そして、学校側がその問題を使うか決めることが出来ます。
平成31年度入試の学校選択問題実施校はこちら
浦和高等学校 | 熊谷高等学校 |
さいたま市立浦和高等学校 | 熊谷女子高等学校 |
浦和第一女子高等学校 | 熊谷西高等学校 |
浦和西高等学校 | 越ヶ谷高等学校 |
大宮高等学校 | 越谷北高等学校 |
春日部高等学校 | 所沢高等学校 |
春日部女子高等学校 | 所沢北高等学校 |
川口北高等学校 | 不動岡高等学校 |
川越高等学校 | 和光国際高等学校 |
川越女子高等学校 | 蕨高等学校 |
川越南高等学校 |
詳しくは埼玉県教育委員会のHPにて確認してください。
→平成31年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学校選択問題実施校(外部リンク)
学校選択問題で問題が難しくなるのは数学と英語のみです。その他の教科は、すべての学校で同じ問題が使われます。
学校選択問題の分析
学校選択問題は非常に難しいと言われています。
数学の平均点は53.5点で、英語の平均点は64.3点でした。詳細はこちらをご覧ください。
平成31年度入試は数学の平均点が50点を超えました。これは2017年から学校選択問題を導入して初めてのことです。
偏差値60以上の高校(埼玉県トップの浦和高校なども含む)を受ける子どもたちの平均点で50点を切るのですから、相当難しかったと言えます。正答率が低すぎる問題が多かったので、取り組みやすいレベルを増やす様にしたのではないかと推測できます。
取り組みやすい問題も増えたため、平均点が上昇していました。次年度どうなるかわかりませんが、数学で差をつけやすくなると思って勉強に取り組んだ方がよさそうです。
英語の平均点は上下の推移が見受けられます。ただし、問題として特徴的なことは単語量が多いこと・文章は難解であること・リスニングのスピードが速いことなどがあげられます。
リスニングの読み上げのスピードは、英検準2級や2級くらいの速度なので、かなり早く聞こえます。
今後の入試改革に向けて聞く力の向上は欠かせないでしょうから、速い英文を聞く練習などをしてた対策をした方が良いです。そうなるとやはり、英会話の需要は増えていくと思われます。単語数もかなり増えています。教科書の隅々の単語を覚えておかなければなりません。
対策とオススメ参考書
数学の対策
まずは基本をおさえましょう。大問1のような基本的な計算問題や小問は、どんな問題でも解けるようにしておきましょう。
また、難易度の高い問題も出題されるので、応用問題も練習しておかなくてはいけません。
おススメ参考書(学校選択問題対応)
・分野別過去問題
・塾で教える高校入試 数学 塾技100
・最高水準問題集 高校入試 数学
・受験生の50%以下しか解けない 差がつく入試問題 数学
英語の対策
学校対策で高得点をとるのに必要な力は、読解力(語彙力を含む)とリスニング力です。
読解力には文法の理解と単語や熟語の知識が欠かせません。重要な語句は必ず覚えて、文法も練習問題を繰り返します。
また、リスニング対策に効果があるのは音読と英語を聞くことです。音読は学校の教科書から入り、過去問題などの長文を読むと良いでしょう。英検のCDを聞いたり、英会話に通うことで英語を聞く練習が出来ます。
おススメ参考書(学校選択問題対応)
・くもんのハイレベル中学英語長文読解 (スーパーステップ)
・くもんのハイレベル中学英語―文法・作文 スーパーステップ
・塾で教える高校入試 英語 塾技63
・2019年受験用 全国高校入試問題正解 英語
さいごに
学校選択問題は難易度が高いため、万全に対策していないと点数はなかなか取れません。
難しい問題に対応する数学力や、長文を素早く処理したり、速い英文を適切に聞き取ったりする英語力が必要となります。
学校選択問題を実施する学校は人気校なので、志望校とする人も多いと思います。
早くから対策をして、ライバルに差をつけることをお勧めします。