先日、埼玉県教育委員会は平成31年度入試の平均点を発表しました。
この記事では、平成31年度入試の考察と今後の対策について紹介したいと思います。
平成31年度埼玉県公立入試平均点
学力検査問題 | 学校選択問題 | ||||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 数学 | 英語 | |
31年度 | 58.3 | 60.3 | 42.3 | 44.5 | 47.7 | 53.5 | 64.3 |
30年度 | 52.8 | 55.9 | 44.0 | 51.7 | 55.9 | 43.7 | 58.9 |
29年度 | 53.3 | 60.6 | 44.4 | 48.5 | 52.0 | 43.2 | 71.9 |
平成29年度の入試から載せています。過去2年と比べると、今回の傾向が見やすくなりますね。
平成31年度入試の特徴
①学校選択問題数学の平均点が上った
埼玉県の数学は、学校選択問題が導入されるずっと前から、「難しい問題が多い」という特徴でした。
そのため、差がつきにくく、実力が計りずらいということも、学校選択問題導入の一つの理由です。
当然学校選択問題が導入されても、問題はとても難しく、平均点が50点以下が普通のテストでした。
それが、今回はなんと53.5点。前回比で言うと+9.8点です。
理由は中レベルの問題(最難関高校の受験者が正解までたどり着ける問題)が増えたことがあげられます。今までは高レベルの問題が多かったので、0か10かのような問題が多かったため、基本問題しか正解できない。また、その基本問題も計算ミスを生じてしまうといったことがあり、平均点が40点前半となってしまっていました。
この中レベル問題は平均点を押し上げたと予想します。
②理科の平均点が下がった
今回の理科は、記述問題が増え、記号問題が減りました。そのため、平均点が下がったと思われます。
もちろんその記述問題には、難度の高い問題もあり苦労した学生が多かったと予想します。
③その他
その他は前年と比べて平均点の上下はあるものの、特別目立ったことはないです。ただし、付け加えるなら、やはり英語は合格の鍵を握っているかなといったところです。
学校選択問題で平均点は高くなっていますが、問題の難度はそこまで変わっていないです。ということは、前年の問題を見て対策をしてきて学生が増えてということになります。
そして、入試の改革が進みます。今後は英語が出来ないと、入試は厳しくなるのではないかと思います。
さいごに
入試に向けてやるべきことは①リスニング対策も含めた英語の強化②理社の強化③学校選択問題実施校を目指す方は数学の難易度の高い問題への対策の3つです。
受験問題は確実に難しくなってきているので、志望校の偏差値に到達していない方は早期からの対策をすすめます。
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