「勉強中に何度も休憩している」
「落ち着いて座っていられない」
「集中できない」
子どもの様子を見ていて、集中していない・・・と感じることはたくさんあるのではないでしょか。特に今はスマホなど集中力を奪うモノがあふれているので、小中学生が集中して勉強することが難しくなっています。
もしかしたら、自分の子どもは集中が出来ないのではないかと不安になることもあるかもしれません。
でも安心してください。集中力とは、身に付けるものです。集中力を高める方法はあります。
つまり、潜在的な能力だけでないということです。これからいくらでも鍛えることが出来ます。これからお伝えする方法を実践していただければ、30分は集中を保つことが出来るようになります。
人間の集中力の最大限は120分といわれていますから、その中の30分だけでも集中することが出来れば結果は大きく変わるはずです。ぜひ、実践してみてください。
目次
場所で作る
どこで勉強していますか?リビング、自分の机、図書館、塾の自習室などいろいろあるかと思いますが、どこで勉強するかというのはとても大切です。集中力は場所に宿るとも言われています。
さて、そんな大切な勉強場所についてですが、どういった場所が集中できるか。
結論は「必要なもの以外何もない場所」です。
机の上は必要な勉強道具以外は片付けましょう。よく、「机はきれいにしなさい」といわれてきましたが、あれは正しかったと脳科学的に立証されています。自分の部屋だと集中できないというのは、机もそうですが、近くにモノがありすぎる状態になっていることが理由と言われています。
目から脳へ様々な情報が入ってきてしまうため、一つのことに集中できなくなってしまいます。仕事をしているお父さんたちはよく見たことあると思いますが、机がきれいな人って仕事出来る人が多いですよね。同じ原理ですね。
集中力を作るためのポイント①
「必要なもの以外何もない場所」をつくる。
時間を選ぶ
受験生といえば徹夜。
こういった風習がありますが、これはあまり効果的ではありません。夜はそもそも寝る時間です。大昔からそうなので、DNAに刷り込まれてしまっています。そのため、起きていること自体ハードルがあがっているため、そこから集中するというのは難しいです。たまに例外の人もいるようですが・・・。
ではいつ勉強すれば良いか。
結論は「早朝の勉強」です。これにはメリットがいくつかあります。
メリット①朝日を浴びることが出来る
朝日は集中力を高める効果があります。普段学校がある場合は、毎朝早く起きて学校に行くので、その効果を十分に受けています。ただし、休みの前日など、ついつい夜中まで勉強しようとしてします人がいます。
これはあまりよくありません。しっかり朝に起きて、朝日を浴びてから勉強したほうが、集中した状態を保つことが出来ます。
メリット②誘惑が少ない
集中の妨げNo.1はスマホです。学生の多くは、夕方から夜にかけてスマホを使用しています。
夜に勉強していると「もしかしたら、友達が起きてるかも」「連絡してみようかな」という、「スマホ使いたい欲」が起きてしまいます。そして「~ちゃん、勉強してる?」という連絡をして、そこからスマホを片手に勉強というケースが多いです。そうなると、なかなか集中して勉強というのは難しいでしょう。
しかし、朝はどうでしょうか?ラインはまず来ないでしょう。そして、友達は逆に寝ていますよね。そしたら連絡したい欲も湧かないでしょう。スマホへの意識は薄くなります。
また、中学生にとって朝のテレビは面白くありません。休憩ついでにテレビみたいなという欲も減ります。ですので、もっとも誘惑が少ないタイミングが朝なのです。
集中力を作るためのポイント②
朝に勉強する。
食事で体を整える
身体は食事で作られます。もちろん脳も食事との関係が深いです。集中力向上のための食事について紹介します。
食事で集中力を高めるために必要な要素の1つとして挙げられるのはブドウ糖です。そのため「米・パン・うどん」などの炭水化物をしっかり摂取する必要があります。
ブドウ糖が補給されると、血糖値が上昇します。この血糖値上昇が集中力向上につながるというメカニズムです。
ただし、逆に血糖値が下がる時に、人間は集中力が途切れてしまいます。お腹が空いてイライラするのは、この血糖値の低下が理由です。その血糖値の低下を防止するためにどうしたらよいか。対策は2つをお伝えします。
①血糖値の下がりにくい食品をとる。
血糖値の変化が少ない食品を低GI食品といいます。この低GI食品をとると、集中した勉強を持続することが出来ます。
低GI食品の例
・玄米・ライ麦パン・そば・はるさめ・さつまいも・ブロッコリーなど
②間食で血糖値を再上昇させる。
血糖値が下がってきたところで、エネルギーを補給します。ここでも低GI食品をとったほうが効果的です。
間食に向いている低GI食品の例
・さつまいも・プリン・ピーナッツ・高カカオチョコレート・ゼリーなど
特にピーナッツなどのナッツ類は、集中力を持続させる食べ物として、とても有名です。ナッツ類は血糖値の変化が緩やかだけではなく、レチシンと呼ばれる集中力と記憶力を高める成分も含まれています。
一度試してみてはいかがでしょうか。ちなみに私も仕事の合間などにこちらのナッツを愛用しています。
また、飲み物も集中力には欠かせません。水分補給もこまめに行ってください。
集中力を作るためのポイント③
・低GI食品をとる。
・間食をとる。
・水分補給をする。
集中力と上手く付き合う
集中出来る時間は、鍛えている人で2時間です。普通の人はちょっと勉強したら飽きてしまいます。そんなものです。
でも何時間も勉強しないといけない。そんな人はどうすれば良いかお伝えします。自分の集中力を知り、出来る限りの集中力で勉強してほしいと思います。
・15分勉強→5分休憩→15分勉強のセットを繰り返す
いきなり1時間集中するのは難しいです。時間を気にして終わってしまいます。
短い集中を繰り返すだけでも、効果は十分にあります。
また、短い時間であれば、気付いたら終わりということが多く、この経験が集中力アップにつながります。ただし、この15分では何を勉強するか先に決めてください。
そして、この合計30分の勉強内容は、「30分ワークを進める」「30分単語を覚える」といった具合に1つのことが良いです。
そうすると、15分たったところで「ここまで進めておきたかった」「ここまでは出来た」といった気持になります。
でも、きちんと手を止めて5分の休憩に入ってください。そうすると、次の15分の勉強に前向きにスムースに始める出来ます。
・正しい姿勢か立って勉強する
姿勢は集中にとても関係します。肘をついたり、深く椅子に座りすぎては集中力は持続しません。正しい姿勢を心がけてください。
しかし、なんか座っていられない時ってありますよね。そしたら、立ってください。立ちながらのインプットは効果が高いです。立っているから集中していないということではありません。
ただし、寝転がったりしてはいけません。それはリラックスモードになるので、脳が集中とは違う動きをしてしまいます。
集中力を作るためのポイント④
・「15分勉強→5分休憩→15分勉強」で集中するコツをつかむ。
・座っていられない時は、立って勉強する。
集中力を高める方法を知る
集中力を高める方法があります。集中状態になることのイコールではないのでご注意ください。
・瞑想
最も簡単な方法です。3分間、リラックスした状態で目を瞑るだけです。ただし、意識してほしいことは呼吸です。鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐きます。
本来瞑想はもっと奥が深いです。ただし、学生が勉強のためにするべきことですので、これくらいできれば十分です。
・アイドリング
勉強する順番を意識するだけで、集中力を高めることが出来ます。
「簡単な作業系→難易度の高い問題や暗記系」という順序にすると良いです。初めは頭を勉強モード(集中モード)に切り替える必要があります。あまり集中モードになっていない状態で難しい問題に取り組むと解けなくて、嫌になってしまいます。そして暗記は効率が悪いです。
そのため、簡単なワークの問題や漢字練習で、頭を切り替えて、集中状態を作るイメージを持つと良いです。
集中力を作るためのポイント⑤
・瞑想の呼吸方法で集中力アップ。
・簡単な作業から始めて、集中力を高める。
おまけ
最後にスマホ対策についてまとめます。
スマホは必ず自分の身から遠ざけてください。スマホがあるだけで、作業能率が10%近く下がります。
詳しくはコチラ↓
最後に
いかがでしたでしょうか。
集中力がないのではないかと思っているお子様でも、以上のことをすべて実践していただけたら、変化は必ずあります。
諦めずに、集中を目指して勉強に取り組んでいただけたら幸いです。