定期テストが返却された後、解き直しを行っていますか?
点数に一喜一憂して、終わってしまっている方も多いのではないでしょうか?
塾でも「テスト後には問題の解き直しをした方が良いでしょうか」といった質問を受けた経験があります。
まず、これに関しては「やった方が良いです」とお答えします。多くの先生も「解き直しをしなさい」と言っていますね。
しかし、私は少し違った考えを持っています。そしてこれを実践した生徒はかなり有利に受験勉強を進めていきました。
テストの解き直しは、全部やらなくて良いです。教科と学年で異なります。これはかなり偏った持論ですので、本当に信頼してくれる保護者の方にしか言っていませんでした笑
今回は、批判もあると思いますが、詳しく解説していきたいと思います。
テストの解き直しのメリットとは?
まずなぜ多くの先生が解き直しをすすめるのでしょうか?
テストの解き直しのメリットは、間違えた問題の確認ですね。
これは、テストの本質です。自分の出来る問題・出来ない問題を明確化し、出来ない問題をつぶしていくというというのがテストの一つの目的です。
返却されたテストを見直して、間違えた内容を把握し、学力の向上につなげます。
私もこれはとても大切だと思いますし、出来る事であればやった方が良いと思います。
テスト後に解き直しをしなくても良い理由
しかし、多くの学生はこれができません。
めんどくさいし、自分の間違えた問題と向き合うのも億劫です。テスト後の勉強というのは、1500メートル走った後に、もう一回500メートル走れと言っているようなものです。我慢してきたゲームやテレビやスマホで忙しいので、なかなかやる気は起きません。
勉強に前向きな子は耐えられますが、苦手な子はそうもいきません。勉強がさらに嫌いになってしまいます。
そういった精神状態でテストの解き直しを行って、学習効果があるとは言えません。
理社のテストの解き直しは不必要!?
また、学習効果を求めて行ったテストの解き直しも、教科や学年によってはかなり効果が無くなってしまいます。無駄な時間になってしまうこともあるのです。
その教科というのが理科社会です。当たり前ですが、理科社会はテスト範囲しかテストに出ません。覚えなおしたとしても、その内容は次のテストには出題されません。
中学1・2年生の内容を受験で使うのは、中3の1学期の北辰テストです。覚えなおしたところで、多くの方がそのころまでにはその内容は忘れてしまいます。(中学3年生はすぐにそれらの内容を使うので、テストの解き直しは必須です)
これらの内容は中3で再度勉強した方が効率は良いでしょう。ですから、テスト後に無駄な体力を使う必要はありません。(繰り返しになりますが、出来る体力と時間があるならばやった方が良いです)
理社に関しては、解き直す時間があるのであれば、次のテスト範囲の勉強を始めた方が絶対に良いです!
今は学校の勉強を待たなくても次の単元の勉強が可能です。
YouTubeやスタディサプリを使って、自分のペースで勉強を進めてしまえば良いのです。解き直しをする時間をスタディサプリでの予習に使い、学校の授業を復習に充て、どんどんワークを進める。
こうすることで、成績は次で挽回することも出来ます。
学校のテストで点数を取ることで、入試はかなり有利に進めることが出来るのです。ですから、勉強が苦手な方こそ、定期テストでいかにいい点数を取るかがカギになります。
この解き直しだけはやっておけ!
ただし、やっておくべき解き直しはあります。
それは、英語と数学です。
英語と数学は積み重ね教科です。一つの単元が理解できないと次の単元に響く可能性があります。
例えば、中学1年生の数学でいうと「正負の数」や「文字式」などに難があると、そのあとに勉強する「方程式」や「比例」などでも苦しみます。
「正負の数」や「文字式」が出来たことを前提として、次の単元に進みます。英語も同じです。英語の積み重ねについてはこちらで詳しく解説しています。↓
つまり、英語と数学では、その都度基本問題をおさえられるようにしなくてはいけません。
もし、自分の力だけで基本問題が出来ないのであれば、塾や家庭教師を検討してください。土台が積みあがらないと、これから勉強するほとんどの単元で苦労してしまいます。
結論:とにかく次に備えよ!
最も大事なことは次のテストでいい点数を取ること、受験にいかすことです。
そのために、数学と英語は基本問題の解き直しが必要です。
しかし、理科や社会は周りがテストの解き直しをしたり、遊んだりしているうちに、次の単元の勉強をスタディサプリなどで始めてしまい、次のテストに向けたスタートダッシュを決めるべきです。
とにかく、次のテストで良い点数を取ること。これを意識して、テスト後の時間を過ごしてください。
正しいテスト勉強が出来ていたかどうかは、こちらを参考にしてください↓