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【高校入試】志望校の考え方

毎年、「自分の行きたい学校がわからない!!」「志望校なんてどこでもいい!」と言う受験生がいます。

「自分の進路なんだからそんなことを言うな!」と反論したところで良い方向へは進みません。そうなってしまったときの考え方や受験校の選び方について、保護者や受験生に知ってほしいと思います。

 

では、世の中の受験生はどのように志望校が決まってくるのでしょうか。


 

志望校の決め方

パターン①気持ち先行型

これは、学校見学やその他情報から、その高校に「行きたい」という気持ちが湧いてくるパターンです。

 

ここで受験生が引き付けられることは、環境や伝統・評判・進学実績・部活動・制服・通学時間・友人関係などがあげられます。

 

このパターンで志望校が決まるケースはとても多いです。

 

学校に近いから、その学校の部活動で頑張りたい、制服が可愛い、伝統校だから、先輩が進学したからなどは、気持ち先行型の志望校選びと言えます。

 

このように、学校の情報を仕入れることによって「行きたい」という気持ちが強まり、志望校となります。

 

気持ち先行型で注意することは、実際の成績との兼ね合いです。あまりに自分の偏差値より高い学校を志望する場合、不合格になる可能性が極めて高い入試になってしまいます。

 

そのため、模試などで算出される偏差値や内申点と比べて、いくつかの学校を選択肢としてあげておく必要があります。

 

ただし、あくまで志望校です。後述しますが、実際に受験する学校は2月近くまで迷うことが出来ます。あきらめないで勉強を続け、偏差値を上げて合格した学生も数多くいらっしゃいます。

 

いろいろな状況を見て受験勉強を進めてください。

 

パターン②数字先行型

これはどちらかというと、自分では志望校が決められない方に多い考え方です。

 

志望校が無くて悩んでいる方、ご安心ください。

 

決められないと言っても、実は同じ偏差値の学校はほとんどないため、そこまで多くの選択肢はありません。成績でほぼ自動的に決めることができると言っても過言ありません。ある程度は成績で受験する高校は決まってくるのです。

 

特別行きたい学校もなく、どうすればよいかわからないという方は、偏差値表と自分の成績を照らし合わせて、自分の成績と同じくらい、もしくは少し上の高校を志望校にしてしまいます。

 

決めた学校の説明会や私立であれば個別相談会に参加して、情報を集めたり、確約を得たりします。

 

これは、公立高校、私立高校、両方に当てはまります。

 

特に私立高校は、北辰テストの偏差値や内申点で合否が決まるので、その数字で志望校(受験校は決まってしまいます。)

 

そして、最後にいくつか上がった選択肢の中から最終的に受験校を決定するという流れになります。

 

よく「自分の偏差値より高い学校に行くと、高校での勉強についていけなくなる」と心配される方がいらっしゃいます。

 

確かに偏差値が10とか20違う学校であればそういったこともあるかもしれません。しかし、その場合まず合格するのが難しいでしょう。

 

合格するという事は、ついていける可能性は十分にあるという事です。

 

高校で勉強についていけなくなるのは、高校で勉強しなくなってしまった生徒さんです。きちんと塾や予備校、そしてスタディサプリなどのアプリで勉強していれば、その心配はありません。



高校に入ってからの学力の心配というのは、志望校選びの優先度としては低く見てよいと思います。

 

いつまでに受験校を決めればよいのか

勉強のモチベーションなどを考えると、夏休みまでに志望校があることが望ましいです。(確約制度のない大学付属などの難関私立や国立高校は早くから対策をしないと間に合いません。)

 

しかし、2学期の文化祭に行ってみて高校に対して興味を持つこともあるので、夏までに志望校がないからと言って心配する必要はありません。

 

ただし、当然受験校を決める期限はあるので、そこまでには決断しないといけません。

私立高校

私立高校の受験校は、12月25日くらいまでに決めてください。

 

埼玉県の私立高校入試では、確約の制度が設けられています。簡単に説明すると、受験の前段階で私立高校の相談会に参加し、確約という合格の約束をしてもらう制度です。

 

詳しくはこちらをご覧ください↓

【埼玉県私立高校入試の仕組み】確約のもらい方「確約って何?」 「北辰テストを受けなくちゃいけないの?」 「内申点も関係するの?」 埼玉県の私立入試は少し複...

 

私立高校の個別相談会が実施されるのが12月25日くらいまでなので、そこが期限となります。

 

公立高校が第一志望の場合でも、併願校として私立高校の受験校を決める必要があります。確約の制度を理解し、12月下旬までに準備を進めておいてください。

 

公立高校

公立高校は2月中旬が出願なので、2月までくらいには受験校を決めましょう。

 

調査書の作成などの理由で、学校に提出する期限が1月下旬という事があります。

 

しかし、2月上旬に出願しますが、なんと志願先変更という制度もあります。これは、倍率を見て出願先を変更することのできる制度です。

 

つまり、最遅でここまで受験校は悩むことができます。

 

志望校が決まらない方へ

志望校が決まらない理由はいくつかあると思います。

 

まず、私立と公立で迷っている方はこちらを参考にしてみてください。

私立高校と公立高校、どっちがいいの!?【ついに決着!?】受験指導をしていると必ずと言っていいほど頂くご質問。 このページに来た頂いたということは、同じ疑問をお持ちなのだと思います...

 

そして、次に考えられるのは私立高校ならどの私立高校がいいのか、公立高校ならどの公立高校が良いのか、で迷います。

 

私立高校は校風や環境、そしてカリキュラムなどが異なります。そこを学校別に書き出して比べてみましょう。消去法でも構いません。

 

公立高校は偏差値である程度選択肢はしぼられ、そこから環境や伝統・評判・進学実績・部活動・制服・通学時間・友人関係で決めていきます。

 

成績が変わったら場合によっては志望校の変更をしていきます。公立入試は内申点も関わってくるので、合わせた数字を使って考えてください。