この記事では、ほとんどの埼玉県の中学3年生が受けるテスト、
北辰テストの英語の出題傾向と対策について解説していきます。
目次
出題傾向(2018年)
北辰テストは公立入試に似せて作られます。そのため、リスニング、長文読解、英作文までと、「聞く力」「読む力」「書く力」が求められます。
大問1(リスニング)
放送を聞いて答える問題。
「放送内容に合うイラストを答える問題」「会話を聞いて日本語の説明文を完成させる問題」「放送内容に適した選択肢を選ぶ問題」などが出題されます。
大問2(語彙)
日本語で書かれた文を参考にして、英文を完成させる問題。
短い英文に4つ空欄が設けられ、適する英語を書き入れるます(選択肢から選ぶ)。天候・月・季節・曜日・重要な動詞・形容詞・副詞など、基本的な単語が出題されます。
大問3・大問4(読解問題)
300字程度の英文を読んで、いくつかの設問に答える問題。
設問のパターンを紹介します。
「空欄に単語を書き入れる(選択肢から選ぶ)」「単語の形を変える」「抜けている英文を補充する」「英文の内容について、日本語の質問に日本語で答える」「英文の内容について、英語の質問に英語で答える」「単語を並び替えて英文を完成させる」「いくつかの単語を書き入れて英文を完成させる」「英文の内容を説明した正しい選択肢を選ぶ」
大問5(英作文)
課題について5文以上の英文で自分の意見を述べる問題。
対策・勉強法
・基本単語を暗記する
効果①大問2対策
大問2は単語問題のため、覚えていたら即点数につながります。覚える量は少なくありませんが、他の問題に比べて即効性があるので、今すぐ始めることをおススメします。
月・季節・曜日・序数・数詞や重要な動詞・形容詞は必ず書けるようにしましょう。
効果②長文を読むための基礎知識
単語が理解できないと、長文の読解は苦労してしまいます。長文に必要な単語はおよそ1000語とされています。その中に「I」とか「am」なども含まれるので、受験時に覚える単語は少なくなるでしょう。
・文法の形・訳し方を覚える
効果①並び替え問題に対応できる
薄めの問題集を1冊購入し、繰り返し解くと良いでしょう。
並び替え問題もよく出るパターンは決まっているので、例文を暗記するくらい同じ教材を使うと、見た瞬間に「あ、コレあの形じゃないかな」と気づけるようになります。
効果②長文読解がスラスラすすめる
単語だけでも大意をつかむことができますが、やはりそれだけでは内容一致問題などは解けません。これも効果①でお伝えしたように、例文ごと覚えてしまうのがベストです。
・教科書や北辰テストの過去問題の音読
効果①速く読めるようになる
日本語とは異なるため、慣れることが目的です。
英文を読むだけでいいです。特に日本語に訳す必要はありません。一度日本語に訳した英文が効果的なので、学校の教科書や一度解いた北辰テストの過去問題が最適です。
読み方がわからない場合は、学校の先生に教えてもらうのが一番楽な方法だと思います。
北辰テストの過去問題や英検のリスニング原稿を聞いて、真似して読むのもよいでしょう。
ある程度英語の勉強が進めば、主語・動詞・目的語・補語、形容詞や副詞、文法などの形を意識するとさらに効果的です。
効果②単語・文法の復習になる
英文を読むという勉強は、単語の復習も兼ねます。一石二鳥ですね。
・北辰テスト特有の問題の解き方を身につける
最後は問題の解法を解説します。
「英文の内容について、日本語の質問に日本語で答える」
「英文の内容について、英語の質問に英語で答える」
この問題は学校のワークや文法の問題集では出会わないタイプの問題です。
そのため「難しそう」と勘違いしたり、詰めが甘く減点されたりと、非常にもったいない思いをしてしまいます。
この2つは解き方さえ身につけてしまえば、簡単に減点されない答えを作ることができます。
「英文の内容について、日本語の質問に日本語で答える」問題の解き方
手順①質問の答えとなる部分を、本文中から見つける。
コツは、キーワードで探すことです。
例えば「クミが図書館に行った理由を答えなさい」となれば、英文のどこかにかならず
Kumi went to the library
という文があるはずです。そしてその付近(時には少しはなれば場所にあることもあり)に理由らしいことが書いてあります。
ありました。後ろにこう続きます。
because she wanted to read a book about America.
これが答えとなる英文です。
手順②文法と単語を意識して正確に訳す。
はい、訳します。
「彼女はアメリカについての本を読みたかったから。」
とくに問題なく訳せたかと思います。
気を付けることは「want to」、過去形、「about:~について」の3点です。
採点者はこのような文法や単語のミスをよく見ます。
やはり、文法と単語の知識は大切ですね。
手順③答え方に気を付ける。
今回は理由なので、「~から」「~のため」と答えを書きます。
この答え方も減点対象になります。
例題の答えは「彼女はアメリカについての本を読みたかったから」となります。
「英文の内容について、英語の質問に英語で答える」問題の解き方
こちらも英文を自分で作るなんて、ハードルが高すぎる・・・
と思っている方は、点数アップのチャンスです。やり方さえ覚えてしまえば、そんなに難しくありません。
手順①質問文から答えの文の型をつくる。
型とは「だれが(主語)」「どうする(動詞)」「だれに・なにを(目的語)」などのことを指します。
質問文 When did Kumi study English?
(クミはいつ英語を勉強しましたか。)
そうすると答えの文は
(クミは~に英語を勉強した)
となります。
そうすると、「クミは英語を勉強した」の部分は変わらないので、ほとんどそのまま答えの文に使うことができます。
ただここで注意点が2つ。
・一度出てきた名詞は代名詞に変える。
・動詞の時制に気を付ける。
ですので、
Kumi study(ies) Englishではなく,
She studied it.になります。
手順②答えとなる部分を本文から見つける。
はい、これは日本語で答えるパターンと同じなので割愛します。
コツは、キーワードで探すでしたね。
手順③答えの英文に②で見つけた英語を付け足す。
She studied it after dinner.
「after dinner(夕食後に)」を本文から見つけて付け足しました。
他にもパターンがありましたが、今回はよく出題される問題について解説しました。
一見難しそうに見える、北辰テスト特有の問題でしたが、練習すれば得点できるようになるので、ぜひチャレンジしてみてください。
リスニング対策はこちら→【北辰テスト英語】リスニング対策
まとめ
英語の偏差値が上がれば、志望校も結構変わるのではないでしょうか。
もしくは、合格をぐっと近づけます。
受験生の方はもちろん、今後受験をひかえている方も、是非ほんの一部だけでも実践してみて欲しいと思います。