模試で数学の偏差値が伸び悩む人は、標準問題や応用問題まで手がつけられない人が多いです。基本的な計算問題が出来る様になると、偏差値は50を超えてきます。
そこからさらに偏差値上昇を目指すとなると、標準問題や応用問題に対応できないといけません。
しかし、数学が苦手な人はこれらの問題を避けてしまいがちです。そして、自分には無理だと諦めてしまいます。
そこで、今回は数学の偏差値を50から60以上に上げる勉強方法を紹介したいと思います。
用意するもの
①問題集か過去問題
「数学の標準から応用まで載った問題集」をご用意ください。問題集ではなく、北辰テストの過去問題や入試の過去問題でも良いです。
量をこなすには、以下の過去問題がおすすめです。
総合問題集には解説がわかりやすく書かれているので、塾や家庭教師にお願いしていない人は問題集が良いでしょう。
塾や家庭教師の先生に解説を聞ける人は、過去問題集の方がおすすめです。数多くの本当の入試問題を解くことができます。
また、上記の「全国高校入試問題正解2022年」は47都道府県の問題が載っています。マニアックな知識は少ないので、効果とても高いです。
ただ、まだ入試問題は解きたく無いという人は薄い問題集などでも良いでしょう。
いずれにしても、関数や図形などの標準〜応用問題まで含んだ問題が解ける様に準備をします。
②ノート
ノートをご用意ください。左ページに問題のコピーを貼り付けていくので、ノートが厚くなっていきます。リング式のノートの方が良いと思います。
学習方法
さて、二つご用意いただけたら、次は学習方法を解説していきます。
①コピーを取って問題を解く
まずは自力で一度解きましょう。
問題は自宅やコンビニでコピーを取りましょう。問題集に直接書き込んではいけません。数学は図形やグラフに補助線などを書き込むことが多いので、再度解けなくなってしまいます。
過去問題であっても全てを一度に解く必要はありません。大問ごとに切りとっても構いません。自分の強化したいポイントに絞って練習すると良いでしょう。問題集でも同様です。
②できなかった問題を切り取りノートの左ページに貼る
間違えた問題、出来なかった問題を切り取り、ノートの左ページに貼り付けます。
ページの余白に、はじめにといた後を残しておいても良いでしょう。
③解答解説を自分の言葉も加えてノートの右側に書き込む
解答解説を自分の言葉を加えながら右側のページに書きましょう。あとから見直して理解できるくらい丁寧に書き込みます。
解説ページだけでは理解できない場合、学校や塾、家庭教師の先生に解説してもらってください。自分が理解していないと意味がありません。自分で初めから答えの出し方まで理解をしてください。
そして、右ページに書いた解説をみなおして下さい。解説を読んで、理解できていればOKです。解説を見ても意味が分からなければ何度も先生に聞きましょう。
その時に、解説だけではなく、きっと自分の言葉を加えていく必要があると思います。
ノートの節約のため、左ページに解説を書いてしまう人がいます。これでは、問題を見た時に様々な情報が目に入ってきてしまいます。解答解説は右のページに書いてください。
④問題を解き直す
まっさらな問題で自分で答えを導きだせるか確かめましょう。右ページに書いた考え方や解説を使えることが重要です。
「問題を解き直しましょう」と言われることが多いと思いますが、これは「同じ問題を自力で解けるようになりましょう」という事です。
実は数学はこれが最も重要なのですが、出来ていない人はたくさんいます。逆に、出来ている人はかなり成績が高い人、もしくは偏差値をグングン伸ばしている人です。
⑤④を定期的に行う(書かなくても良い)
一回解き直して終了…という人いませんか?こういった人に多いのが「アレ、これなんか見たことあるけど、どうやってやるんだっけ…」となるパターンです。
もったいないですよね。
人間は記憶したことでも使わないと忘れてしまいますから、定期的に記憶を呼び起こすこ都は欠かせません。
この際、頭の中で解答解説をイメージして(思い出す)解くだけでも良いです。解き方をブツブツ声に出しながら(「ここに補助線を引いて、交点を求めて、次のここの面積を出して…」といった具合に)思い出すと、やりやすいですよ。結局メモ程度をすることがほとんどですが。
定期テスト、模試、入試の前はある程度書き出した方が良いかと思いますが、それ以外の期間では、必ずしも全部を書く必要はありません。
ただし、必ず定期的に確認してください。
学習効果
最後に、なぜこの勉強方法が効果的か解説します。
出来ない問題を出来るようにする
これは学習の基本です。
出来ない問題を出来るようにするために必要なことを身に付けることが出来ます。これが出来たら、他の教科の勉強のコツもつかむことが出来ます。
標準~応用もパターンが似てる問題が出題される(どこかで見たことあるな問題)
数学で思考力を問うといっても、完全初見はほとんどありません。数多くの問題を解いていれば、似たようなパターンの問題に出会うはずです。
ただその時、問題の解き方が使えないと意味がありません。ここで紹介した「右ページの思い出し」がポイントとなります。
たくさんの問題を解き、解法を身に付け、どんな問題でも「あ、前の解いたあのパターンと似ているな」という状態になれば、応用問題でも怖くありません。