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もう始まった、受験の天王山【休校中の勉強法】

新型コロナウイルスの影響により、多くの自治体で、休校期間が5月上旬となりました。その影響は計り知れません。たくさんの方が、苦労することは間違いありません。特に中学3先生は受験を控えるので、この時期の過ごし方を間違えると取り戻しの付かないことになります。

 

休校が与える影響

ブランクが長い

まず、3月からろくに勉強ができていません。脳は使っていないと低下していきます。3か月のブランクは、あまりにも長すぎます。夏休みでさえ、1か月半です。

 

塾などに通っていれば別ですが、緊急事態宣言では塾も営業自粛の対象となり、授業を実施することができないと聞いています。

 

そうすると、本当に勉強する機会を失ってしまいます。

 

未学習単元のしわ寄せ

その期間に習うはずであった単元が、新学期に移されます。当然、本来勉強する内容に追加してということですから、相当勉強内容が増えます。

 

学習内容を進めることが優先となりますから、授業のスピードも速くなるでしょう。今までは授業についていくことに苦労していなかったお子様も、新学期から授業についていけなくなる可能性があります。

 

夏休み・冬休み短縮の可能性

4月・5月分の授業数をどこで確保するかというと、本来長期休業を予定していた、夏休みや冬休みしかありません。

 

夏は受験の天王山といわれているくらい、受験生にとっては大事な時期です。その期間が少なくなり、塾の夏期講習もほぼなくなるでしょう。ということは、受験生はまとめて勉強して、一気に力をつける期間を奪われてしまうことになります。

 

それではなかなか成績は伸びません。

模試の回数が減る

埼玉県では北辰テストですね。4月の段階で、2回中止となりました。今後の終息によってはさらに減っていく可能性があります。

 

模試を受けることによって、総合問題への対応力や、弱点の発見ができます。そのチャンスが減ってしまうのは、やはり受験生にとってはかなりマイナスです。

 

また、埼玉県では北辰テストの偏差値を私立入試に使いますから、その練習もできなくなってしまったことも痛手です。

 

休校中はどうすればよいのか?

さて、これまでマイナスの影響をお伝えしてきましたが、条件はみんな同じです。

 

つまり、多くの人が勉強せずに立ち止まっているわけです。その状況下で、正しいスタートを先に切れたらどうなりますか?当然周りよりも有利に勉強を進めることができます。

 

そこで今回は、どのように勉強すればよいかをお伝えしてまいります。

※前回の記事【人生を変える1か月】休校のタイミングにやるべきこととかぶる内容もございます。

 

単語や理社の用語の暗記

まとまった時間が取れることを逆に有効活用しましょう。

 

単語帳や一問一答集を使い、先に知識をつけましょう。なぜ、こういった知識系が良いかというと、理由は2つあります。

 

①授業があまり関係ない

覚える作業は新たに学ぶということはあまり関係ありません。例えば、単語を覚えるのに、いちいち授業が必要でしょうか。その必要はありませんよね。理社の用語も、これまでに学習した範囲とします。それでも少なくない量の復習となるでしょう。

 

②理社の知識は模試の即戦力となる

理社は覚えた分だけ点数が上がります。少ない回数で結果を出すには、確実に上げられる教科から対策すべきです。

 

いざ、模試を受けるとなったときに、理社だけでも完成させるだけでも、私立の入試はだいぶ楽になります。理社を含んだ、5科目で確約をくれる私立高校が多いです。

 

単語の覚え方はこちらから→【必見】1日30分で劇的に変わる英単語の勉強法

 

理社の用語の覚え方については、こちらの記事の勉強方法を参考にしてください→【定期テスト対策(社会)】効率的な勉強方法

 

動画やオンライン塾・家庭教師で予習

塾も自粛しているようですが、オンラインで授業を行っている塾もあるようです。そこで授業を受けることができます。

 

ただし、塾だと1日に1時間~2時間くらいだと思います。せっかく1日中時間があるのにそれはもったいないという人もいるでしょう。

 

そういった場合は、youtubeの無料動画かスタディサプリなどの有料サービスで学習を進めるとよいでしょう。有料サービスの方が、すべての教科・単元を網羅しているので、個人的にはこの時期だけは有料サービスにした方が良いと思います。

 

時間があるうちに、どんどん進めれば、それだけで有利になります。

 

まさに、「うさぎとかめ」です。多くのお子様は、ゲームやスマホで一日をつぶしています。

 

読書

やはり読書は外せません。

 

読書することで、教養が高まります。

 

今の入試では、モノをどれだけ知っているかということも求めれらています。総合的な教養を求めているので、やはり読書は有効です。

 

また、時間があるので、普段より本を読み切ることが容易いと思います。読書の苦手なお子様は、その自信がなければ、本を読み切る面白さを知りません。だから、読書を嫌います。

 

外出ができないこのタイミングに、しっかり本を読み切るという練習をしてみてはいかがでしょうか。

 

おすすめの本は前回の記事【人生を変える1か月】休校のタイミングにやるべきことで紹介しています。

 

検定の勉強

学校の勉強だけに集中しなくても良くなったので、検定の勉強に取り組んでも良いと思います。普段は定期テストや塾の周代等で、あまり検定の勉強に時間をとることができません。時間に余裕のあるこの時期に、検定の勉強はおすすめです。

 

また、検定は入試にも多少加点されるので、取っておいて損はありません。

 



まとめ

受験生は、こんなにまとまって自分の時間が取れるのはこの時期が最後かもしれません。(あくまで予想です)

 

この時期を無駄にするのと、有効に活用するのとでは、半年後にかなりの差となってあらわれます。

 

上記のうち1つや2つだけでも良いと思うので、ぜひ、この休校の期間を上手に使ってほしいなと思います。