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【2020年の教育改革】早くから塾に通った方が良い理由

「子どもが小学生になったし、将来のために、塾に入れようか!?」

「でもなぁ・・・」

小学生から塾に通わせること、ためらっていませんか。

理由はこんな声が周りに(もしくは自分の心のどかかに)あるからですか?

・小学生のうちはノビノビと、好きなことをさせるのが良い

・勉強が全てじゃない

・塾は中学生になってからで十分

・中学受験しないから必要ない

わかります。

私も教育業界で仕事をするまでは、同じように考えていましたし、実際私も塾に入ったのは中学2年生の夏です。

ではなぜ、今小学生から塾に通うことをすすめるのか。

私は2020年からの教育改革をみて、1945~1975年の「詰め込み教育」とまではいかないにしても、様々な問題が起こるのではないかと不安になったからです。

確かに私たちが子どもの時は、小学生から塾に行く子は少なかったですし、中学受験も少数でした。

でも、今は違います。多くの小学生が放課後は習い事をし、私立中学校へ進学も増えています。

ひと昔前の感覚で、小学生の塾について考えていると、後悔してしまうかもしれません。

まずはこの記事を読んで、小学生の今と未来を知ってください。

今後小学生を取り巻く教育状況の変化

小学英語の改革

小学5・6年生の英語が教科化

小学5・6年生では、英語が算数や国語と同じ「教科」の扱いになり、成績評価が行われるようになります。

つまり、教科書を使って勉強し、「よくできる・できる・もうすこし」の成績がつけられるようになるということです

学習内容も年間70単位時間の実施が予定され、扱う単語も600~700だそうです。当然テストも行われますので、これらを覚えないといけません。

また、「can」や「過去形」など、中学校で学習する文法を使ったフレーズなどもでてきます。

ポイント

・成績がつけられる

・テストが行われる

・覚えるべき単語や英文が増える

小学3・4年生から外国語活動がスタート

小学3・4年生は教科化されません。従来の5・6年生のように外国語に慣れることを目的としています。内容もゲームやクイズがメインです。

ALTをつけて、コミュニケーションの強化をねらう学校もあるようです。

ポイント

・小学3・4年生は教科化されない

・外国語のコミュニケーションになれることが目的

大学入試改革

これも2020年度から始まります。

初めにポイントをまとめます。

・センター入試廃止→代わりに「大学入学共通テスト」

・大学入学共通テストでは「思考力・判断力・表現力」がとわれる→国語と数学は記述を導入

・英語は4技能を評価

・英語は4~12月にいずれかの試験を最大2回受験できる

高校3年生になってから受験勉強を始めるのは遅いということになります。

「思考力・判断力・表現力」などは一朝一夕で身につくものではありませんし、英語に至っては1年を通した期間になるわけですから、1月までにというのは通用しません。

出来るだけ早い対策が必要です。

高校に入学と同時に予備校に通ったり、学校の補習に参加したりする子どもが増えると予想できます。

私立高校無償化の波

2018年度から東京都は私立高校の授業料の実質無償化を開始しました。

東京都在住「約年収760万円未満」の世帯を対象としています。東京に住んでいて、他県の私立高校に通う場合でも適用されるようです。また、収入は世帯収入となります。

このように東京都は、今まで学費が高かった私立高校に通いやすい制度をつくり、高校で高い費用を払うリスクを軽減させました。

そしてこの流れから、他県でも私立高校無償化が実施されています。

埼玉県の制度はこちら

【埼玉県私立高校に進学した際の補助金について】埼玉県も実質無償化に!?

ポイント

・東京都の私立高校は実質無償化

・他県も補助金が出る

・私立高校へ通いやすくなる

・高校で高い費用を払うリスクが軽減

 

なぜ小学生から塾に通った方が良いのか?

 

本題です。今の小学生の現状から、「小学生から塾に通った方が良い理由」を説明します。細かく3つの理由があります。

①小学校教育が変わり、教育格差が拡大するから。

②大学入試が変わり、早期対策が必要になるから。

③高校の制度が変わり、小学生に使えるお金が増えるから。

「小学校教育が変わり、教育格差が拡大する」

学習塾で10年仕事を続けてきましたが、小学生から塾で勉強している子どもと、そうではない子供を比べると、前者の方が中学入学時の成績の方は良いと感じることが多かったです。

 

もちろん、全員が全員そうではありませんが、算数の「速さ」や「割合」、「分数・少数の計算」などの定着度には、かなり差がありました。

 

これらが出来ないと、中学1年生のはじめからつまづきます。そして学校では、小学校で学習した単元については、そこまで注力しません。さらに、今後は「英語」が加わります。

 

これまでの外国語学習とは違います。2020年から、小学生は英語を教科として授業するため、アルファベットや単語、英文表現などのテストが実施されます。当然勉強量も増えるでしょう。中学校の授業も変わってくるはずです。

 

そうすると、中学入学前に算数と英語で遅れをとってしまう可能性があります。

 

塾に行っている子どもと、行っていない子どもで、差がうまれてしまいます。小学生のうちから塾に通い、算数と英語の基礎を身に付け、中学校での学習に出遅れるリスクを軽減します。

 

「大学入試が変わり、早期対策が必要になる」

大学入試の変更点はすでにお伝えしました。

改訂された大学入試で勝つためには、基礎学力と以下の力を身に付けることが必須です。

・思考力・判断力・表現力

・英語の4技能

思考力・判断力・表現力の向上は、考える力の向上の先にあります。決まりやルールなどを使いがら筋道を立てて解決策を考える力が必要です。

 

学校でも身につく力ですが、本格的にこれらを鍛えるのであれば、塾の力が必要です。もちろん、算数の基礎力、国語の文章読解能力などを早期に身につける必要があります。

 

小学生のうちから塾に通うことによって、多種多様な問題に取り組み、思考力・判断力・表現力を身に付けることができます。

 

英語の4技能に関しては、かなり多くの塾が動き始めています。小学生英語コースの強化、宣伝が活発化してきています。小学生の英語塾には、英会話中心、単語や文法も含めた「読み」「書き」などの総合的な学習、英検の取得を目指す塾があります。

 

個人的には大学入試で求められるのは、4技能が求められるため、「聞く」「読む」「話す」「書く」ことを総合的に学習することをお勧めします。

 

大学入試に備えて、小学生のうちから塾に通わせ、「聞く」「読む」「話す」「書く」の力を身に付けることが出来ます。

 

「高校の制度が変わり、小学生に使えるお金が増える」

高校のために必要なお金は、減少傾向にあります。そうすると、「高校のために蓄えてきた教育費を使おう」と考える人が増えてきます。もちろん大学や専門学校など、高校卒業後の進路に備えてまだ貯金を続ける方もたくさんいると思います。

 

しかし、中には「高校でお金をかけるリスクが減るのであれば、中学校にお金をかけよう。」という様に考える人も出てきます。

 

その結果、私立中学校を検討している家庭が増えてきてました。首都圏模試によると、2015年から2018年にかけて4年連続で増加傾向にあるといいます。

 

大学入試のことを考えると、やはり私立中学校の設備や環境、カリキュラムや指導力は魅力的です。公立の中学校に通った場合の塾代や、大学入試に向けた予備校代を考えると、私立受験をした方が良いと考えることもできます。

 

さいごに

どうでしたでしょうか。小学生のうちから塾に通った方が良い理由をまとめましたが、それでも、「通わなくても大丈夫だ」という人もいると思います。

ただし、小学生を取り巻く教育環境は大きく変わります。その時塾のことで迷った時、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

 

そして今すぐ塾に行かなくちゃと思った方、要注意です。塾もいろいろあるので、よーく考えて選んでください。

 

もちろん、塾じゃなくても良いと思います。(タイトルと矛盾しますが…)言いたいことは、小学生から勉強した方が良いということです。方法は他にもあります。今やタブレットやパソコンで勉強できる世の中です。そちらでもしっかり勉強できます。

 

塾以外の勉強法はこちらを参考にしてください。【受験生、塾に行かないリスク】これが解決できれば塾に行く必要はない?

ぜひ、小学生の塾について考えてみてはいかがでしょうか?

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