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小学生は塾に行くべきか?【行くならいつから】

小学生から塾は必要か?

今の教育状況であれば、結論は「行った方がいい」になります。

もちろん、個人差もありますから、行く必要のない人もいるはずです。しかし、小学校の教育現場を見ていると、行く必要ないなぁと思う子どもは一握りです。30人学級に1人か2人くらいです。

残りの20名以上は、絶対に行くべき、行った方が学力が上がって受験が楽になる子どもです。

人生は学力だけではありませんから、行くべきというのは受験においてとお考えください。

学校は学力を伸ばす場所ではなく最低限を身につける場所

学校の授業は身につけさせるだけです。

テストは成績をつけるためだけに行います。

復習は少ししかしません。定着するまで何度も繰り返すなんてことはありません。

もちろん、先生によって思いに個人差はあります。学力を伸ばそうという情熱のある先生もいます。

しかし、授業数やカリキュラム、先生ができる事などを考えると、学校側に学力を伸ばすという意識があるとは言えません。

先生達もそういったことを刷り込まれて教壇に立っていまから、受験対策など意識にありませんし、受験問題すら見たことない人もいるでしょう。

教科書だけ押さえられればオッケーなのです。

しかし、これは間違ってません。悪ではありません。

担任の先生に文句は言わないでくださいね。

学校は受験に合格させる場所ではありません。子供たちに平等に決まったことを教える場所です。先生は正しいことをしています。

ただし、親御さんたちには、このことを知っておいてほしいと思います。知った上で、どうするのかをご検討いただきたいですね。

これだけで塾や家庭教師の必要性を感じられたかと思いますが、もうちょっと小学校の授業の様子を紹介したいと思います。

小学校ってどんな授業?

なぜ、塾に行った方がいいと思ったかというと、小学校の授業現場を見てきて、絶対的に勉強量が足りないと思ったからです。

主体的に考えることが第一の教育現場

現在の小学校は、みんなで考える、議論する、意見を言ったり聞いたりする、発表するという時間が増えています。(中学校もです)

これは、国が日本の教育は、思考力、判断力、表現力や主体的に学習に取り組む態度を育むことを目標としているからです。

そのため、学校では主体的に取り組んでいるか評価するために振り返りシートを書かせたり、表現力が身についているか評価するためにワークシートを書かせたりします。

国語ではみんなで好きな部分を発表し合おう!とか、この登場人物の考えをみんなで言い合おう!といったことに時間をたっぷり取ります。黒板に考えたことを紙に書いて貼ったり、グループを作ってみたり、ディスカッションしたり。

なんというか、社会人研修にやらせるようなことをしているのです。必要だとは思いますが、主体的に考えることや表現力や思考力がメインとなっていることが気になります。

それよりも、読み書きそろばん(計算)をさせるべきだと思いませんか。何度も反復練習をするべきではありませんか。知識を完璧に身につけることが先ではありませんか。

でも、国の方針で決めてるから出来ないのです。

塾で勉強を教えていた身としては、振り返る時間を取らせるなら、小テストをやらせたいと思ってしまいます。

授業のレベルや内容は?

さて、前述したように学校の先生は教科書に載っている内容を教えるように指導されています。

基本的に復習したり、難度の高い問題に取り組んだり、競い合ったりしません。

学力を伸ばすことより、基礎学力を身につけることに重きが置かれています。

とはいっても、基礎学力が身に付いていない子供1人に相手する時間は限られているし、反復練習も出来ません。

そして、勉強できる子供はそれ以上の事は教わりません。(ただし、出来ない子に教えることで、頭を整理してその内容を定着させたり、説明する力を伸ばしたりする事はあります。)

出来る子がどんどん出来るような仕組みではありません。出来ない子が出来るまでフォローしてもらえる体制は整っていません。(教員が増えれば解消されるかもしれません)

クラスガチャのリスク

まず、先生を選ぶことはできません。新任、中堅、ベテラン、男性、女性どの先生がくるかわかりません。

ベテランだからと言って教え方が上手とは言えません。ビックリされるかもしれませんが、授業中なのに勉強せずに雑談だけ(学びとは全く関係の無い)で終わる先生もいます。たまには必要かもしれませんが、それでいて授業は教科書読むだけとかになると最悪です。

逆に塾から転職してきた教え方が上手な先生もいます。

高校受験や中学校での学習内容を踏まえながら授業をするので、隣のクラスと差がつきます。

つぎに、クラスメイトです。

授業中、私語をしたり、立ち歩いたり、邪魔をしたりする子供と同じクラスになるかもしれません。授業妨害されたり、学級崩壊する可能性もあります。学校はこの対処に苦労しています。何かあるとすぐ体罰や行きすぎた指導となってしまい、先生達も八方塞がりとなり、上手くいかないこともあります。

そんなところでまともに勉強出来るでしょうか?

決まったクラスを変えることは絶対にできません。先生とクラスメイト次第で学力が決まってしまうのはハイリスクすぎます。

しかし、塾や家庭教師は環境や先生を簡単に変えることができます。少なくても勉強だけはケア出来るのですから、やっておいた方が良いと言うのが私の考えです。

じゃあいつから通う?コスパの高い通い方(理想は?)

まず、間違えて欲しくないのは、自由時間は必要だということです。

好きなことを思いっきりする、体をめいいっぱい動かす、家族や友達と過ごす時間を取ると言った時間も必要です。脳の発達に必要なのは勉強だけではありません。

そのため、週に1〜2回の通塾で算数と国語(または英語)を教えてもらうことが良いでしょう。学力によって個人差はあると思います。

もちろん、家庭教師でも効果は十分にあります。今は、個人でやられているような力のある家庭教師も多くいます。探してみるのも良いがしれません。

そして、通うのは勉強に大きく差がつき始める4年生あたりが良いでしょう。苦手意識がつく前に通った方がいいです。

国語についても塾の力は大きいです。学校では一つの文章をじっくり読んでいくことをしていますが、初見の文章を読んで答えるといった練習はやりません。しかし、受験問題は初見の文章なので、これらに慣れておくことも大事です。また、文書を読む練習にもなります。

まとめ

小学校から塾入った方がいいでしょう。特に分数や小数で苦戦する子は多いので、その前に塾に通っておくことをお勧めします。(家庭教師でも良い)

分数や小数を放っておくと、今後ずっと苦労します…。

しかし、子供は勉強以外でも脳を発達させ、知識を増やします。塾に通った方が良いですが、遊びや趣味も忘れずに。

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