英文法と言われてしまうと、苦手意識が強くなってしまうかもしれませんね。
英文法とは英語を書くときのルールです。そのルールを覚えようという話をします。
どんなスポーツでも、ある程度ルールを覚えないと面白くありませんよね。一通りのルールを知り、実際にプレイして覚えていく。多くの方が、このような経験を通してスポーツのルールを覚えてきたのではないでしょうか。
英語も一緒です。
まずはルールを覚える。そして実際に英文を書いたり、読んだり、聞いたり、問題を解いたりしながら、長期記憶に変えていく。
そのため、英語に対する意識を変えなくてはいけません。
英語はルールを覚え、そのルール通りに英単語を並べる教科です。この意識を持たないと苦労します。英語を苦手としている人は、特にこの意識も持ってもらいたいです。
もし、この意識がなかったら、考え方を変えて、続きを読んでください。(保護者の方はお子様に伝えてください)
「はじめに」が長くなってしまいそうなので、一言でまとめます。
英語はルールを暗記しましょう!
ルール①「英文の語順」
中学1年生の初めに、be動詞や一般動詞を学習します。実はこれらの単元が、3年間の土台となります。
重要なのは、語順の意識です。
日本語と英語の違いの1つとして、語順が挙げられます。
ですが、日本人が日本語を話すとき、語順の意識なんかしていません。普段から使っているので、当然ですね。意識なんかしなくても書けるし、読めるし、話せます。
そこが、穴です。日本語のように無意識に英文を書こうとすると、正しい英文は書けません。次にあげる英語の語順を確実に暗記して下さい。
・be動詞を使った英文
だれは(が)・です(be動詞)・なんだ/どんなだ
・一般動詞を使った英文
だれは(が)・どうする(一般動詞)・だれに/なにを
呪文のように何度も唱えて、これらの語順を暗記します。
語順が暗記できたら、単語を当てはめるだけです。
「彼は学生です」
彼は→he
です(be動詞)→is
学生→a student
並び替えると、
He is a student.が完成です。このように、語順を覚えて、単語を当てはめる。早期からこの意識が出来れば、英語でつまづくことはなくなります。
ポイント
・英語は語順を覚える。
・覚えた語順のルールに、単語を当てはめるイメージ。
ルール②「ルールの付け足し」
ルール①で覚えた語順に様々なルールを付け足していきます。新出単元の文法です。
(例)助動詞のルール
・助動詞とは動詞の前に置く。動詞は原形とする。
・日本語に訳すときは動詞の後ろに、助動詞の意味を付け足す。
・否定文を作る時は助動詞の後ろに、notを置く。
・疑問文を作る時は助動詞を先頭に持ってくる。
以上が助動詞の基本ルールです。これらのルールを覚えて、先程のルール①に追加します。
だれは・助動詞・どうする(一般動詞の原形)・だれに/なにを
このようにして、新しいルールを追加していくと、正しく英文を書いたり、日本語に訳したりすることが出来ます。
ここで、ルールを覚えるうえで特に注意してほしいことがあります。
それは、「なんとなく」ではダメです!助動詞のルールの4つを、あいまいな記憶にしてしまうと、結局間違えてしまいます。ちゃんと正確に覚えましょう。
では、何が出来れば正確か?それは、何も見ないでルールが言えるようになればOKです。
例で書いた助動詞のルール4つを、何も見ないで言えるようになるまで、確認しましょう。これも呪文のように何度も唱えたり、書いて確認してください。
ポイント
・語順のルールに新しいルールを付け足すイメージで覚える。
・新しいルールは、何も見ないで言えるようになる。
ルールを覚えたら実践練習で長期記憶に!
ルールを覚えたら実践演習を行いましょう。
学校や塾、または市販のテキストを使って繰り返し練習しましょう。同じ問題を繰り返すと効果が高いので、初めはノートに、2回目は直接書き込むといった方法がおススメです。
何を使ったらよいかわからないという方は、これらの人気問題集5つを紹介します。
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さいごに
英文法はルールの暗記の意識で勉強の効果は変わります。
新しい文法は覚えられるのに、点数に結びつかない、ミスをしてしまうという人はルール①がまだ身についていない可能性があります。基本的なルールを言葉で説明できるか確認してみてください。
また、何を勉強したらいいかわからない人は、一つ一つのルールを言葉で説明できるようにしてみてください。
ただ、これだけで英語が出来る様にはなりません・・・。英語が出来るようになるためには英単語の知識も必要です。単語の勉強も忘れずに!
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