高校入試のスピーキングについて
こんにちは。高校受験さぽーとです。
これまでの記事でも、大学・高校受験の改革について情報を発信してきましたが、今回もこの改革について。東京都の入試にスピーキングが導入されるということは、前の記事でお伝えした通りなのですが、追加情報です。
東京都教育委員会では、平成31年3月14日に「民間資格・検定試験を活用した東京都中学校英語スピーキングテスト(仮称)事業募集要項」及び「民間資格・検定試験を活用した東京都中学校英語スピーキングテスト(仮称)事業審査基準」を公表し、事業者を募集しました。
その結果、最優秀事業応募者を株式会社ベネッセコーポレーション(以下ベネッセ)と決定しました。
「東京都教育委員会ホームページより」http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/press_release/2019/release20190531_02.html
つまり、東京都のスピーキングテストをベネッセが作るということです。
ベネッセと言えば、「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」で有名な会社ですね。そういった会社が、高校入試の英語問題!?と思われる方も多いでしょう。しかし、ベネッセグループは多岐にわたり教育事業に携わっており、実はあの「GTEC」を運営しているんです。
「GTEC」とは、簡単に言うと話す・聞く・書く・読むを測定する検定で、「英検の別バージョン」的な立ち位置です。4技能を測定する検定としては、かなり評価が高く、大学入試でも活用できる大学はたくさんあります。
そのため、今回ベネッセが東京都中学校英語スピーキングテストの最優秀事業応募者となったことには納得が出来ます。
そうなると当然、東京都中学校英語スピーキングテストは「GTEC」と似てくるのではないかと考えると思いますが、そこは何とも言えません。ですが、これは筆者の推測の域を出ませんが、何らかの方向性や性質は似てくるのではないかと思われます。
だって、会社的にも「GTEC」の利用者を増やしたいですもんね。中学でも勉強したから、高校でもみたいな感じでしょうか。
そう考えると、早期から「GTEC」に向けての勉強をしておくと、高校入試と大学入試で2度おいしいということになります。これは、かなり画期的ですね。はっきり言って英検にそこまでの効力はありませんでした。高校入試ではちょこっと加点されるだけですし、大学入試でも推薦に利用するくらい。それが、高校入試も大学入試も、テストそのものになるわけですから。
「GTEC」対策
①公式ガイドブックや過去問題集で対策
ベネッセから公式ガイドブックや過去問題集が販売されています。まずは、こちらにチャレンジしてみると良いでしょう。過去問題集では、話す・聞く・書く・読むの4技能をバランスよく身に付けることが出来ます。
②対策塾や英会話に通う
自分一人での対策が難しい場合は、外部に頼りましょう。特にリスニングやスピーキングを独学で身に付けるには、かなりハードルが高いです。英会話やオンライン英会話の受講をお勧めします。
【一日6分】テキストいらずの聞くだけ学習法今後の具体的な日程
・2019年度→プレテスト
一部の学校の中学3年生(およそ8,000人)を対象に実施
・2020年度→確認プレテスト
都内公立中学校の全中学3年生を対象
・2021年→スピーキングテスト
都内公立中学校の全中学3年生を対象、また都立高校入学者選抜受験者予定
・2022年→原則として2022年度都立高校入学者選抜においてテスト結果を活用(予定)
さいごに
これは東京都での入試改革ですが、間違いなく他県にも波及してきます。
大学入試まで有利に進めるためにも、GTECに注視してみてはいかがでしょうか。
※この記事の内容は予測を含んでおり、結果が異なる場合もございます。